歌が上達する人間としない人間の決定的な違い

 

 

こんばんは、ボイストレーナーの金子です。

 

 

長年トレーナーとして4000人以上の生徒を見ていると、

 

ボイストレーニングの世界には、2種類の人間がいることに

 

気がつきます。

 

 

 

一人は、スルスルと歌唱力を高められる人間。

 

もう一人は、何年経っても歌唱力を高められない人間。

 

 

 

残酷なことに、

 

綺麗にスパッと2種類の人間に分けられてしまうのです。

 

 

 

いったいその違いはなんなのでしょうか。

 

 

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もったいぶらずに答えを言ってしまうと、

 

それはミックスボイスを習得しているかどうかです。

 

 

 

ミックスボイスを習得した人間は、あれよあれよと

 

次々と高等テクニックを身につけて、スルスルと歌唱力を高めていきます。

 

 

 

たとえば、僕の生徒に趣味でバンドを組んでいるだけで、

 

今ではどのバンドからも引っ張りだこになっている

 

圧倒的な実力を誇るボーカルがいます。

 

 

 

彼は表現の幅が広いことに定評があるんですね。

 

 

 

地声感たっぷりの分厚い高音に

 

壁にヒビが入るほどの声量、

 

高音を感じさせない太い声、

 

 

こんなふうに、男らしいパワフルな歌い方もできれば、

 

 

 

Nissyさんや竹中雄大さんのような美しくて透明感のある

 

柔らかい高音まで自由自在に使いこなします。

 

 

 

控えめに表現しても化け物じみたボーカルなんですね。

 

 

 

にわかには信じられないのですが、

 

カラオケで歌うと上手すぎて褒めるのを通り越してドン引きされるそうです。w

 

 

 

ただ、そんな彼も元々はかなり歌が苦手な部類でした。

 

 

 

地声の音域が低すぎてカラオケで歌える曲は一曲もない。

 

声量も出ない。高音は弱々しい裏声ぽい。

 

音程を外すのは日常茶飯事。

 

 

 

そんなレベル感のいわゆる音痴だったのです。

 

 

 

ただ、彼が他のシンガーと違ったのは

 

ミックスを徹底的に極めたという点です。

 

 

 

ミックスは全てのスキルの土台だ

 

ということを彼は知っていたのです。

 

(というよりも、僕が教えたのですが笑)

 

 

 

ベルティングも、声量も、太い高音も、柔らかい高音も、

 

がなりも、シャウトも、ウィスパーも、ビブラートも、フェイクも、トリルも、ヒーカップも、

 

 

 

どんなスキルも、ミックスボイスがその根底に流れているのです。

 

 

 

だから彼は、ミックスを徹底的に極めたことをきっかけに、

 

 

ミックスがベルティングにつながり、

 

ベルティングの習得が太い高音につながり、

 

太い高音が豊かな倍音の獲得につながり、

 

豊かな倍音成分が声量につながり…

 

 

 

といったふうに、芋づる式にあらゆるスキルをバンバン習得し、

 

圧倒的な歌唱力を身につけていったのです。

 

 

 

 

こんなふうに、ミックスボイスを徹底的に極める人は、圧倒的に歌唱力を高めていくことができるわけですね。

 

 

 

 

逆に、ミックスボイスの習得をおろそかにする人はいつまで経っても

 

歌が苦手なままでいます。

 

 

 

たとえば歌好きな僕の知り合いがいるんですけどね。

 

 

 

彼はワンオクのTakaさんみたいな力強い高音も出したいし、

 

Nissyさんみたいな美しい高音も出したい!

 

というちょっと欲張りさんでした。

 

 

 

ただ、それにも関わらず、

 

基本中の基本であるミックスをきちんと練習していませんでした。

 

 

 

 

「ミックスなんて必要ないよ!地声で十分!」と言って、

 

毎日のようにカラオケで自分が歌えるギリギリの音域の曲を歌いこんでいたのです。

 

 

 

 

その結果、一生懸命歌の練習をやっているみたいですが、

 

未だに全く成長していないみたいです。

 

 

 

 

さっきもお話しした通りで、

 

ミックスは全てのスキルの基礎です。

 

 

 

だからミックスを習得しないということは 歌唱力を捨てることと同じなのです。

 

 

 

事実、彼もミックスを習得しないことで

 

全てのスキルに悪影響が出ていますね。

 

 

 

ミックスを使えないので、

 

高音を絞り出すしかないから、ますます

 

大声で叫ぶしかなくなってます。

 

 

 

大声で叫ぶとどうしても汚い声質になるので

 

特に彼が歌いたかったしっとりとしたバラードは歌えないんですね。

 

 

 

かと言って、脱力するとただの裏声になるので

 

地声感も出ないし、地声感が出ないと声の太さも出ない。

 

 

 

太さが足りない声はキンキンした細い声質になりがちで、

 

細い声は倍音が少ないから声量に欠けて聞こえ、

 

 

声量がないとバンドの楽器やオケに埋もれるから、

 

また喉に力を入れて叫ぶしかなくなり…

 

 

 

という最悪の連鎖に陥ってます。

 

 

 

周囲からは見向きもされないので

 

彼は自分の歌に自信を失い、歌うことを諦めてしまいました。

 

 

 

こんなふうに、ミックスを習得してない人たちは、

 

なかなか歌唱力を高めることはできないんですよ。

 

 

 

 

だからこそ僕は、ミックスを習得しましょうと提案しているのです。

 

 

 

ただ、こんな話をすると、

 

 

「そんなこと言ったって、自分にはミックス習得できないよ…」

 

と思われてしまいそうなので、

 

先にお話ししておくと、心配しなくて大丈夫です。

 

 

 

 

ミックスの習得にはお決まりのパターンがあります。

 

 

 

 

発声学の最高権威であるリードやフースラー

 

が残したミックスボイス習得のパターンがあるのです。

 

 

 

 

だから僕らがやることは

 

先人たちが研究に研究を重ね尽くしたミックスボイス習得のパターンをちゃんと理解するだけです。

 

 

 

 

あとは、そのパターン通りにパズルを組み立てるようにして

 

丁寧にミックスを発声できる喉の仕組みを作っていけば、

 

何の問題もなくミックスを習得できます。

 

 

 

パターンを理解し、実践する。

 

 

これだけ。めちゃくちゃシンプルな話です。

 

 

 

ぜひ一緒にミックスを習得して、活躍できるシンガーに一歩ずつ近づいていきましょう。

 

 

 

講座の案内は明後日に

 

ご案内できるかなと思うので、楽しみにしててくださいね。

 

 

それでは、ありがとうございました。