歌に才能は必要?

 

 

こんばんは、ボイストレーナーの金子です。

 

 

最近レッスンをしていると、

 

 

「もともと、高い声が出たんですか?」

 

「もともと、上手く歌えてたんですか?」

 

 

などなど、

 

「お前、元から才能あったんだろ?」的な

 

質問をよくもらいます。笑

 

 

僕自身、まだまだ自分の実力は発展途上だと思ってるんですけど、

 

今まで頑張ってきた「結果」を認めてもらえたんだなー

 

と、素直にうれしいですね。笑

 

 

 

でも、それと同時にめちゃくちゃ“悲しい”んです。

 

 

 

なんか、

 

今まで僕がやってきた血の滲むような「努力」の部分が

 

ぜんぶ否定された気分になっちゃうっていうか。。

 

 

 

僕、そんなにYoutubeとかでは話してないんですけど、

 

ボイトレを始めた頃って

 

歌が「下手」だったんですよ。

 

 

 

高い声が出ないとかだけじゃなくて、

 

シンプルに歌が下手なんです。笑

 

 

 

地声で出せる音域は、D4が限界。

 

カラオケ行って、

 

2,3曲歌うと、声が枯れてきたと思ったら、すぐに裏声が出なくなって。

 

 

 

喉がヒリヒリしてくると、今度は

 

「ミンティアを舐めれば、喉がスースーして高音出るんじゃない?」

 

という謎理論をかまして、

 

ミンティア舐めて、また張り上げて歌い続ける。。みたいな。笑

 

 

 

今考えれば、危険そのものの意味不明な練習方法で

 

毎日のように歌っていて、当然のように歌が下手なまま3年が過ぎ去りました。

 

 

 

そんなもんなんですよね。僕の能力なんて。

 

 

 

でも僕には唯一自慢できる能力があります。

 

 

それは、努力と覚悟です。

 

 

僕、自慢じゃないですけど、

 

ボイトレに関しては、他の誰よりも努力してきた自信があります。

 

 

大学時代から本気でボイトレやり始めたんですが、

 

その時は、

 

ボイトレに一番通ってた時で、月8回ほど

 

MAXで月15回くらい通ってました。

 

 

2日に1ぺんのペースです。普通に頭おかしいです。

 

 

 

もちろんそれだけボイトレ通ってれば、当然お金もかかるわけですけど、

 

 

マルハニチロっていう食品会社の工場で、毎日のように夜の10時〜朝の4時までバイトして

 

なんとかやりくりしてました。

 

 

ほんと、食品工場のバイトって大変なんですよ。笑

 

 

 

食品洗剤が肌に触れると、肌が溶けるので

 

目の周りだけクリッとくり抜かれた

 

雪だるまみたいな真っ白な防護服を着て、

 

ひたすら、食品の製造ライン(機械)を洗い続けるんです。

 

 

 

グラタンとか、ほうれん草がびっしりこびりついている機械を

 

せっせと手作業で、洗っていく作業の連続。

 

 

 

ただでさえ眠くて意識が朦朧としているのに、

 

ちょっと手が止まって、ミスすると

 

けたたましい機械の警告音が「ビービー!」と鳴り響いて、

 

それを知ったリーダー的な人から罵声を浴びせられます。

 

 

もう今では、スーパーで冷凍食品見るだけでバイトのことを思い出すまでに

 

トラウマです。

 

(あれはやっちゃいけないバイトだった。)

 

 

で、そんなふうになんとか毎月15万ほど稼いで、

 

そのお金は全て湯水のようにボイトレに注ぎ込んでました。

 

 

 

大学行って、帰りにボイトレ寄って、その足で夜勤バイトやって

 

フラフラになって帰ってきて自主練やる。

 

 

 

で、泥のように寝て、眠い目こすって意識がもうろうとしながら大学に行って。。

 

 

 

そんな毎日を過ごしていた時は、本気で死ぬかと思いましたよ。

 

 

 

今までボイトレに費やした時間は、

 

ゆうに10,000時間。

 

ボイトレに投資した金額は、総額500万を越えています。

 

 

 

そこまでやったら、どんなに才能なくたって

 

そりゃ誰だって歌が上手くなりますよね。

 

 

 

僕の生徒でも

 

特にプロ志望だったり、プロ並みの歌唱力を目指している人たちは、

 

とんでもない努力を積み重ねてます。

 

 

 

大学行ったり、会社に行きながら

 

ウーバーイーツやって、その合間にボイトレ受けて。とか。

 

 

 

その中には

 

2日に1ぺんくらいのペースで僕のところに通っている人だっています。

 

 

そこまで努力していれば、当たり前にとんでもなく怪物級に歌が上手くなるわけですよね。

 

 

みんな、

 

僕なんか米粒に思えるくらい、上手くなっていくから悔しいです。笑

 

 

 

やっぱり才能なんて関係ないんですよ。

 

ボイトレに必要なのは、覚悟と努力です。

 

 

 

本当に達成したい目標があるなら、腹決めて全力で突っ走ってみましょう。

 

 

一緒に頑張りましょう。

 

 

追記

 

もちろん、「俺はマライヤ•キャリーみたいな7オクターブを目指すぞ!」

 

というのなら、話は別ですよ。

 

 

そりゃ、もともとの楽器(喉)にも左右されるし、楽器によってはそこまでの音域を獲得できないかもしれない。

 

 

そんなレベル感にいきたい!というのなら

 

才能というか、素質が必要なのは否定しません。

 

 

 

でも僕らが現実的に歌で使うのって、どんなに広くても

 

せいぜい3オクターブくらいですよね。

 

 

それくらいの音域なら、才能関係なく

 

健康な喉をもった人間なら、誰でも到達できると言われています。

 

 

 

あの天才的なワンオクのTakaさんですら、生理的な音域が3オクターブちょいなわけで、

 

それだけの音域があれば、まずは世界中にあるほぼ全ての楽曲を自由に歌えるわけですよ。

 

 

 

だから、才能とかセンスの領域に入る前に、大半の人は目標を達成できます。

 

 

心配無用です。

 

 

安心してガッツリボイトレしていきましょう。

 

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