【なぜ鼻に響かせても高音が出ないのか？】
たいとです。
僕がボイストレーニングを始めた頃って
いろいろな街の大手スクールを掛け持ちしてたんですけど、
そこでひたすら練習してたのが、
鼻腔共鳴（びくうきょうめい）だったんですね。
鼻腔共鳴。聞いたことありますか？
鼻に響かせることで高音が出やすくなりますよー
みたいな考え方のトレーニングです。
もう、それが本当にトラウマで。
まずスタジオに入ると、１５分くらいボイトレをするんですけど、
そこでひたすら鼻に響かせるボイトレをやらされてたんです。
「まだ響きが胸に残ってるよ！」
「もっと鼻の方に響きを持っていって！」
こんなことを先生にビシバシ教えられるわけです。
でもハッキリ言って、先生の言ってる意味がさっぱり分からなかったです。
だって、どんなに響かせようとしても
鼻に響かなかったんですよ。
その感覚がさっぱり分からない。
やろうとしても、ただの鼻声になるか、張り上げになるだけだったんですよね。
でも、今思うと、
鼻に響かせても高音が出ないのって、当然だったんだなーと。
というのも、鼻に響く感覚って、
高音が出せるようになって、初めて理解できる感覚だからなんですよ。
鼻に響かせる → 高音が出る
じゃなくて、
高音が出る → 鼻に響く感覚がある
こういうことです。
つまり結果論なんですよ。順序が逆なんですよね。
これじゃ
“元からモテる男の戯言” ですよ笑
というのも、
昨日、大学時代からとんでもないくらいモテる友達と
ご飯いった時の話なんですけど。。
あまりにもそいつがモテるので、羨ましいなーと思って
おもいきって聞いてみたんです。
「どうしたらそんなモテるの？」と。
そしたら、びっくり仰天。
僕の想像の遥か斜め上をいく答えが帰ってきました。
なんと彼は
「ある程度会話して仲良くなったら、女子の頭ポンポンするといいよー」
と、当たり前のように返してきたんです。
いやね、もう、、凡人の僕からしたら
「はあ？！」って感じですよ笑
まずちょっと会話したくらいじゃ、いい感じにならないわと。
頭ポンポンしたら、速攻でお巡りさんのお世話になるだけだと。
モテる男が頭ポンポンする → モテる
（頭ポンポン関係なく、何してもモテる）
モテない男が頭ポンポンする → モテない
（何してもモテないし、頭ポンポンすると牢屋にブチ込まれる。無念。）
文字に起こすと、ますます当たり前。
そりゃ悲惨です。
つまり、
モテる人は何してもモテるし、
モテてない人は、小手先のテクニックを実践しても逆効果ってことです。
彼の話を聞いてたら、ボイトレと恋愛って恐ろしいくらい似てるじゃないですか。w
元から高音を出せる人が鼻に響かせる → 高音が出る
（鼻に響かせなくても高音はでる）
高音を出せない人が鼻に響かせる → 高音は出ない
（どこに響かせようが高音は出ない。無念。）
だから正直、
「高音は鼻に響かせて！！」みたいなことを言ってる人
を見るたびに、
「ハイハイ、君は元からモテる人でよかったね〜」
「元から恋愛が上手いやつの戯言ねw」
と聞き流して、コツコツ喉の機能を高めていったら
いつの間にか楽に高音が出るようになってました。笑
なんでもそうですけど、天才タイプの人って、
感覚的でフワッとした教え方しますよね。
もちろんセンスある人はそれで理解できるからいいんだけど、
そうじゃない凡人には全く理解できない。
やっぱり凡人は、理屈ありきで
理論武装して戦わないと勝ち目ないですね。
話が脱線しまくりましたが、
高音を出そうとして、鼻に響かせるのは
元からモテちゃってる天才タイプの人がやることです。
現時点でモテてないのに、
女子の頭ポンポンするくらい無謀なことなので
絶対にやめてください笑
まずやるべきなのは、感覚でなんとかすることじゃないです。
ちゃんと理論を学ぶこと。
そして、パーツをバラバラに分離したり、強化することです。
ボイトレに必殺技とか、コツって本当にないんですよ。
ただ、喉の機能を一からコツコツと高めていくだけ。
正しい努力を継続できれば、確実にボイトレは上手くいくんです。
一緒に頑張りましょう。
P.S
恋愛得意な人がいたらメールください。笑