薬と飲み方はセット

 

 

こんばんは、ボイストレーナーの金子です。

 

 

 

最近はインターネットが発達したことで、たくさんのボイトレ情報に触れることができる

 

ようになりました。

 

 

 

Youtubeを開けば、たくさんのコンテンツに触れることができるし、

 

ちょっとググればすぐにボイストレーニングの記事で学ぶことができます。

 

 

 

いつでもどこでも好きな時にボイトレを学ぶことができる。

 

そんな素晴らしい時代になったんですね。

 

 

 

ただ、そんな情報がズラリと揃う環境ができあがっても

 

歌唱力を高められないでモヤモヤしてる人は多いのも事実です。

 

 

 

それはなぜなのか?

 

 

 

今まで4000人以上の生徒を見てきて、

 

僕の中で”ある一つの答え”に辿り着きました。

 

▼▼▼続きを読む▼▼▼

 

 

それは、

 

トレーニングの取り組み方を学んでいる人が少ない。

 

というシンプルな結論です。

 

 

 

これは僕が独学でボイトレをやっていたときの話ですが、

 

 

当時、僕はどちらかというと裏声のメニューを多めに組んで

 

練習してました。

 

 

 

裏声で後頭部の方に声を当ててみたり、

 

裏声でうなじに声を当ててみたり。

 

 

 

ときには、一曲をまるごと裏声で歌ったりすることもありましたね。

 

 

 

裏声をガツンと強化してやろうと思って、とにかく裏声を出しまくってたんです。

 

 

 

というのもずっと裏声の筋肉が弱いと思ってたんですよ。

 

声量はないし、高音も出しづらいし。声は細い。

 

 

 

大きな声を出せる(と思ってた)地声に比べると、

 

明らかに裏声の方が弱んじゃないか?

 

 

 

そんな考えのもと、地声はそこそこに

 

裏声のトレーニングを優先的にガンガン進めていたんです。

 

 

 

ただ、それでも相変わらず高音が出るようにならなかったんですね。

 

 

 

それで結局今の先生に習うことになるのですが、

 

そこで告げられたことは今でも衝撃的で忘れません。

 

 

 

「お前、裏声ばっかり練習してただろ。

 

地声が死んでるよ。地声が。」

 

 

 

まず僕の声を聴いた先生は

 

そう一言、言い放ったんですよね。

 

 

 

 

そう。僕は裏声ばかり練習した結果、

 

地声と裏声のバランスが悪くなってしまってたのです。

 

 

 

 

裏声を鍛えすぎた結果、今度は

 

裏声が地声よりも強くなってしまったんですよ。汗

 

 

 

 

だから、どんなにトレーニングをしても

 

地声と裏声のバランスが整わなかったのです。

 

 

 

これは僕のミックスの習得が大きく遅れた一つの原因ですね。

 

 

 

 

なんでもっと早く地声を鍛えておかなかったんだろう…

 

そんなふうに心から後悔しましたね。

 

 

 

そして、このとき本当に大切なのは

 

トレーニング方法よりも“取り組み方”なんだな…

 

と気づいたんですよね。

 

 

 

いかに自分の症状に合ったメニューの組み方ができるか?

 

ここが歌唱力を高められるかどうかの分かれ目なんだなと。

 

 

 

なぜなら声の状態は人それぞれ違うからです。

 

 

 

たとえば、喉の筋肉一つとっても

 

人それぞれ筋肉のつき方が違います。

 

 

 

ある人は裏声が弱いかも知れないし、

 

ある人は地声が弱いかも知れない。

 

 

 

ある人は喉を上げる力が強くて、

 

ある人は喉を下げる力が強いかもしれません。

 

 

 

あるいは、それぞれが持ってる楽器だって違います。

 

小さい声帯の人、大きい声帯の人、薄い声帯の人、厚い声帯の人。

 

 

 

人によって持っている喉の種類は全然違うんですよ。

 

 

 

こんなふうに声の状態は

 

人それぞれ変わってくるわけです。

 

 

 

だから大事なのは、今の自分の発声に合った

 

メニューに取り組むことだったんですね。

 

 

 

トレーニング方法は、薬みたいなものです。

 

人それぞれの症状に合った薬を処方して、初めて症状が治ります。

 

 

 

お腹が痛い人には、胃薬を。

 

頭が痛い人には、頭痛薬を。

 

 

そんなふうに、症状に合わせた処方をするから

 

症状が良くなりますよね。

 

 

 

でも逆に、

 

 

お腹が痛い人に、頭痛薬を飲ませたら?

 

頭が痛い人に、胃薬を飲ませたら?

 

 

 

どんなに良い薬でも、症状が悪化することすらあります。

 

 

 

トレーニングもそれと同じです。

 

 

どんなに良いトレーニング方法でも、その取り組み方によっては

 

声を良くするどころか、自ら悪化させてしまうこともあるんですね。

 

 

 

だからこそトレーニング法と一緒に

 

“トレーニングの処方のしかた”を勉強してほしいなと思ってます。

 

 

 

薬と飲み方はセットで勉強。これが大事です^^

 

 

 

ちゃんちゃん…

 

とはならなくてですね。w

 

 

 

残念なことに

 

薬の処方箋(飲み方)はそこらにゴロゴロ転がってる情報ではありませんでした。

 

 

 

僕が知る限り、どんなにネットサーフィンしても

 

見つけることはできなかったし、

 

国内の書籍や論文でも手に入らなかったんですね。

 

 

 

でも僕はどうしても喉から手が出るほど

 

欲しかったんですよ。そのトレーニングの処方箋が。

 

 

 

そこで僕はなかなか手に入らない薬の飲み方を勉強するため、

 

表に出回らない秘匿性の高い情報をバンバン買っていきました。

 

 

 

超がつくケチな僕も、

 

ここだけにはジャブジャブお金を注ぎ込みましたね。w

 

 

 

それこそ、50万ほどする海外の専門書や論文を取り寄せてみたり、

 

7日間の解剖実習のためだけに120万ほどかけて渡米して学んでみたのです。

 

 

 

合わせてザッと500万くらいは使ってるんじゃないかなと。。

 

 

 

もちろん当時大学生だった自分には

 

目玉が飛び出るほどの金額です。

 

 

 

いくら夜勤バイトしてもお金が足りないから

 

本当に大変でした。。汗

 

 

 

ただ、さすがにここまでお金をドカンと

 

注ぎ込んでやっと得ることができた情報は

 

やっぱり段違いに良質なものでした。

 

 

 

「足の裏って喉とつながってんの?!」

 

「ファッ!?おでこ押すと、地声感でるの?!」

 

「はえ〜〜…〇〇の訓練は▼▼の症状が出てくる前にスタートすると

 

失敗するんだな…」

 

 

みたいな。

 

 

 

薬・飲み方の情報問わず、

 

「いやいや、こんな情報見たことないわ。。誰か早く教えてくれよ。。」

 

とうなだれてしまうほどの

 

良質な情報をたくさん知ることができたのです。

 

 

 

その結果、音痴で初心者の分際の僕ですが

 

歌唱力を高めるための方法論がぜんぶ手に取るように分かりました。

 

 

 

どんなトレーニングを

 

どのタイミングで

 

どのくらいの分量を

 

どの組み合わせで

 

どれくらいの期間続ければいいのか。

 

 

 

一部の超優秀なボイストレーナーが実際のレッスンで使っている

 

トレーニングの処方のしかたの裏側をぜんぶ知ってしまったのです。

 

 

 

先生の机からこっそりテストの答えを盗んだような、

 

イケナイことをしている感覚に襲われましたね。w

 

 

 

でもそのおかげで、無駄にするはずだった膨大な時間を

 

一気にショートカットできました。

 

 

 

同じ頃に本格的にボイトレを始めた人たちと比べても

 

圧倒的に速いスピードで歌唱力を高められたんですね。

 

 

 

そりゃもう

 

我流でなんとなくやってる人たちなんて、全員ごぼう抜きです。w

 

 

 

調子に乗ってると思われるかもですが、

 

みんなが自転車こいでて、

 

僕だけが飛行機に乗ってるような感覚でしたね。笑

 

 

 

もはや、お金の力でカンニングペーパーを手に入れたようなものなので、

 

そう思ってしまうのも無理はありませんでした。

 

 

 

まあ歌唱力に悩むほとんどの人は

 

わざわざバカ高いお金を課金してまで薬の処方箋

 

を買おうとは思いませんからね。

 

 

 

今の時代、無料でも十分に情報を得られるわけだから

 

むしろその感覚がふつうだと思います。

 

 

 

事実、僕の知り合いにプロ志望がいますが

 

その彼ですらYoutube見ながらコツコツ練習してますから。

 

 

 

もちろんそれで勉強になることもたくさんあると思いますよ。

 

 

 

十分に良質なトレーニングの方法は学べるし、

 

ちょっとした気づきを得るには最適な手段だと思います。

 

 

 

でもやっぱり誰もが無料でアクセスできる場所には

 

肝心な“薬の飲み方”の情報が落ちてきません。

 

 

 

だから彼は、当てずっぽうで薬を飲むことしかできず、

 

いつまで経っても成長できていないんですよ。

 

 

 

僕と同じ頃にボイトレを始めたのに、

 

彼はまだたったの1、2音しか音域が伸びてないみたいです。

 

 

 

あのトレーニング方法が良さそうだな!

 

いや、こっちのトレーニング方法もいいかも!

 

 

 

そんなふうに、トレーニング法をとっかえひっかえして

 

今でもフラフラと右往左往してますね。

 

 

 

僕からすると

 

「いや、トレーニング方法は

 

全部合ってるけど、取り組み方がマズいんだよな…」

 

 

という感じなんですけどね。

 

 

 

未だに彼は「お腹が痛い〜!」と叫びながら、必死に頭痛薬を飲んでます。

 

2錠で十分な頭痛薬を、20錠飲んでます。

 

 

 

こんなふうに、ちゃんと努力できる人が報われないのは

 

悲しいですね。

 

 

 

これから5年、10年と膨大な時間を無駄にしないためにも、トレーニングだけじゃなくて

 

トレーニングの処方の仕方をガンガン学んでいってほしいな

 

と思います。

 

 

それでは、ありがとうございました。

 

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