こんばんは、ボイストレーナーの金子太登です。

 

「ボイストレーナー を探していますが、

 

どんなトレーナーを選んだらいいか分かりません。」

 

と質問をもらったので、

 

 

今回は、僕が思う優秀なトレーナーの条件について話してみたいと思います。

 

 

これは、僕の生徒さんがある都内のスクールに体験レッスンに行ったときの話なのですが、

 

 

あろうことか、彼女のレッスン中に彼女のトレーナーがハンバーガーとポテトをムシャクシャ食べ出したそうなんですよ笑

 

 

案の定、彼女は怒り浸透。

 

 

「もうこんなところで教わるつもりはない!」と叫んでお帰りになったとのこと。

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この話を聞けば、誰もがそのトレーナーを非常識だと思うでしょう。

 

実際大切な生徒さんを怒らせる時点で、人間的にはどうかしています。どこからどうみてもおかしい。

 

いうまでも無いことです。

 

 

がしかし、実際にはそのトレーナは指導力が高い指導者としては優秀なトレーナーなのです。

 

 

僕も何度もお世話になったトレーナーですし、未だにセミナーに行き勉強させてもらうことも多いです。

 

 

結局のところ、優秀なボイストレーナーの条件って

 

シンプルに、生徒さんを成長させることができるかどうか

 

だと思うんですよね。

 

 

僕のトレーナーも、

 

ヤクザのような格好。言葉遣いも最悪。さらに歌が下手。誰がどうみても下手。

 

これだけ揃っていれば、むしろ習う方がおかしいと思うのが普通です。

 

 

しかしそのトレーナーのところで声をみてもらえば、必ず声は激変します。

 

どんな状況の人であっても、です。

 

 

他にも個人的な話ですが、

 

僕の母親も一昨年、脳梗塞で脳の手術をしたのですが、

 

生存確率は2割。

 

普通に生きて帰れる望みはほぼ無いだろうとのことでした。

 

それでも担当医は、僕の母親を普通の健康体にまで回復させてくれたのです。手術は大成功に終わったのです。

 

 

ただ、そのお医者さんが人間的にも素晴らしいかと言ったら、僕は首を真横に100回振っても足りないくらい。

 

 

態度は悪いし、言葉遣いも冷たいのです。人間としてはちょっとおかしい。

 

でも手術の手技は一流なのです。

 

 

ということで、これはトレーナーに限らずですが、

 

何を目的とするかで先生を選んだらいいのではないでしょうか。

 

 

例えば、

 

楽しくボイストレーニングを受けるのが目的であれば、指導力よりもむしろ先生の人柄を重視するのがいいでしょう。

 

 

場合によってはモチベーションが上がるように、自分の好みの歌声の先生や、歌唱力が非常に高い先生をつけるのもオススメですね。

 

モチベーションを保ちながら楽しくボイトレに通い続けられる秘訣です。

 

 

また、

 

とにかく歌唱力を高めていきたい場合は、実際に歌唱力を向上させることのできる指導力が高い先生を重視するのがいいでしょう。

 

この場合は、先生の人柄や歌唱力と違って、

 

目に見えにくい”指導力”で判断するのが大変だと思いますが、そこは辛抱強く先生を探し続ける他ありません。

 

どちらがいい悪いではありません。

 

教えてもらう目的によって先生は変わってくるという話です。

 

 

もちろん全て揃っていればいいんですけどね。でも実際のところ、そんなパーフェクトヒューマンはいませんから、

 

どちらかを重視して選んでいくと、有意義なボイトレライフを送れると思います^^

 

ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

追伸

 

指導力があるかどうかを判断する基準は、

 

 

そのトレーナー自身が声を改善してきたかどうか

 

その生徒さんの声が改善しているかどうか

 

 

この2点を満たしているかを、しっかりと確認するのがオススメです。

 

 

自分の指導に自信のあるトレーナーであれば、比較の動画や音源などもWebにアップしているケースも多いです。

 

 

逆に確認できないとなるとちょっと不安になると思うので、その時は

 

そのトレーナーさんにボイトレをする前の昔の音源があるか聞いてみるのがいいと思います。

 

 

声に強い興味があるボイストレーナーですから、自分の声を録音してこなかったはずがありません。

 

僕の知り合いのトレーナーも全員昔の音源は持っています。

 

 

ですから必ず持っているはずですので、遠慮なく聞いちゃってOKです。

 

 

もし、「昔の音源なので、どこかにいってしまった。なくなった。」

 

と言われたら、そのトレーナーはそれまでです。

 

 

すぐに他のトレーナーにあたってください。

 

習う側にそれくらいの権利はあるのです。