こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。

 

 

昨日3年ほど付き合いのある生徒さんと、恵比寿のしゃぶしゃぶ屋さんに行ってきたのですが、

 

そこでの会話で、これは共有しよう!というモノが生まれたので

 

この公式LINEでシェアしたいと思います。

———————-

 

Sさん

 

「喉、めっちゃいい感じになってきました。まあ、前が酷すぎたのもありますけどw

 

でもありがとうございます。」

 

金子

 

「いえいえ、

 

Sさんこそ、素直に取り組んでくれて本当に嬉しいです。

 

ここまで素直な方初めて見たかもです笑」

 

 

Sさん

「自分の場合、いろいろなところ(教室)行って上手くいかなかったタチなので、

 

もう先生でダメなら諦めるつもりでした。」

 

金子

 

「うーん。ボイトレって色々な先生がいろいろなこと言っているから、難しいですよね。

 

どんな練習してたんですか?」

 

 

Sさん

 

「高い声と声量を出すには腹式呼吸が重要と言われたので、ひたすらお腹へっこませたり、

膨らませたりする練習してました。

 

あとは、腹式には腹筋が必要と言われたので、腹筋運動も毎日やってました。

 

腹式やれば、すぐにでも高音は綺麗に出せるよ!と言われたので」

 

 

金子

 

「なるほど。

 

確かにその瞬間は、多少高音出しやすくなったりすることもありますからね。

 

Sさんはどうでした?」

 

 

Sくん「はい、なんとなくですけど、その時は高音出しやすくなった気がしました。」

 

 

金子「あ、やはりw」

 

 

Sくん

 

「でも効果はその時だけで、

歌を歌うと、高い声は苦しいし、辛いままでした。

 

なんか、勢いに任せて無理やり声を出しているって感じで。

俺が間違っていたんですかね。」

 

金子

 

「いや、間違ってないですよ。

 

基本的に腹式って沢山息を取り込めるのはメリットですけど

 

それと高音が出るかっていうのはまた別の話なので。

 

 

Sくん「そうなんですか?!」

▼▼▼続きを読む▼▼▼

 

 

金子「はい。

 

基本的には、声帯が薄く引き伸ばされて高い声が出るわけですよね。

 

でもそれって、あくまでも”喉の問題”ですよね?

 

だから、”呼吸さえちゃんとしておけば高音が出る”っていうのは物理的に不可能というか、、汗

 

喉が整っていれば高音は出るでしょうし、整っていなければどんなに呼吸をいじっても

 

高音は出ないというお話です。

 

これは僕の意見とかじゃなくて、物理的にですねw」

 

 

Sくん「俺のかけた時間とカネが、、、泣 毎日死ぬほど腹筋運動と腹式呼吸やったのに。。」

 

金子

 

「いや、腹式を全否定したいわけじゃないんですよ。

 

だけど、腹式は高音に必須なのか?

 

と聞かれると別に必須ではないよねっていう話です。

 

それよりもほとんどの人にとっては、喉の問題をなんとかする方が

 

ずーっと優先順位が高いよねっていう。。。」

 

Sくん

 

「やっぱりそうですよね。

そもそも喉が俺みたいにオワコンだったら、やっぱり何もできないわけじゃないですか。」

 

金子「そうですそうです。

 

これは高音に限らずですけどね。

 

例えば、

声帯が開いていて息が漏れている人が、「腹式呼吸で声量でるよ!」

 

と言われているのよく見ますが、

 

いや、まずその声帯くっつけなきゃアカンでしょ!wって話です。

 

開いた声帯に、死ぬほど息を流しても息が声帯の間をすり抜けていくだけですからね。」

 

Sくん

 

「無知って怖いですね、、」

 

みたいな会話をしてました。

 

 

Sさんの場合、地声の音域はかなり狭くて、

最初はC4(mid2C)に関しても、地声で発声するのはキツそうでした。

 

 

ただ、今ではhiCをスコンと当てられるけれど、

母音が変わると、安定しないっていうレベル感まで来れました。

 

 

4ヶ月半くらいでここまできたので、元の発声を考えると結構いいペースです。

これからも継続していけば、半年後にはかなりいい感じになりそうですね。

 

 

話がそれましたが、

 

 

確かに、腹式呼吸で大量に呼吸を取り込んで、一気に声帯に息をぶつければ、

その瞬間は高い声が出しやすくなることもあります。

 

 

単純に、息のスピードが上がれば声帯の振動する回数も多少は増えますからね。

すぐに限界がきますが。

 

 

ただし、それは薄く引き伸ばすことができない硬い輪ゴムを思いっきり弾いているのと変わらないので、

喉に負担もかかりますし、楽でもないし、音色は悪いしでほぼほぼいい事がありません。

 

 

ですから、高音が出ないのならそれは9割型は

 

「喉の問題」

 

なので、

まずは喉の機能を回復させていきましょう。

 

 

また、

これは基本的に腹式呼吸に限った話ではないですが、

 

 

鼻に響かせたらすぐに高い声を出せる!

お腹から声出せばすぐに高い声・強い声!

 

 

みたいな曖昧な”感覚論”で上手くいくことは基本的にほとんどありません。

 

渡米して教えてもらっていたボーカルコーチもそう断言していましたし、

僕もそのように思います。

 

 

なぜなら、感覚的な指導に明確な根拠は何一つないからです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

・なぜ鼻に響くように感じるのか

・なぜお腹を使って声を出しているように感じるのか

 

 

明確なロジックを理解していれば、口が裂けても生徒さんに

 

 

「お腹から声をだせ」

 

「頭に響かせなさい」

 

 

とは言えなくなります。

 

 

日本のボイストレーニングでは、当たり前のように教えられていることが

毒となっている例は数え切れないほどあります。

 

 

ぜひ注意してみてくださいね。

 

———————————–
各種サービス& SNS
———————————–

 

・「自由な喉」養成講座

 

一から着実に圧倒的な歌唱力を養成するオンライン講座です。

 

「自由な喉」養成講座

 

 

・プライベートレッスン

池袋での対面レッスン、スカイプを用いてのオンラインレッスンを受け付けております。

レッスン予約状況、お申し込みはこちらからご覧ください。

レッスン詳細はこちら

 

 

・Youtubeチャンネル

喉を自由にし、高い歌唱力を身につけるためのボイトレ情報を配信しています。

 

公式Youtubeチャンネル

 

 

・Twitter

喉を自由にするためのノウハウを呟いています。

公式Twitterアカウント