声は生まれつきだから変えられないと思っていた
こんばんは、ボイストレーナーの金子です。
「声質は生まれつきだから、変えられないですか?」
「声質が悪いから、ボイトレをやる気が起きません」
「声質が悪いからプロにはなれませんか?」
などなど、声質は生まれつきだから変えられないの?
といった「声質才能論」を持ち出す人がいます。
▼▼▼続きを読む▼▼▼
ただ、何回もお話ししていることにはなるのですが、
声質は変えられます。
喉を四方向に自由に動かせれば、
あらゆる声色を扱えるようになります。
軟口蓋を上手に上げ下げできれば
明るい声も表現できるし、暗い声も表現できます。
息の量を増やせば、バラードで映える切ない声も出せるし、
減らせば、芯のある声も出せます。
こんなふうに、喉の機能をフル活用すれば、誰でも魅力的な声で歌うことはできるのです。
そもそも、声の良し悪しって
生まれ持った喉による影響よりも、
声の出し方による影響の方が圧倒的に大きいです。
たとえば、失礼な話
オペラ歌手ってみんな同じ声に聴こえがちじゃないですか。
あれは歌うときに
“喉をガッツリ前下方向に下げている”からです。
極端な話、その喉のポジションで歌えば
髭男の藤原さんも、ミセスの大森さんも、どんなプロシンガーでも
ああいうオペラチックな声質になりますからね。笑
こんなふうに、生まれ持った喉よりも
声の出し方の方が声質に与える影響は大きいのです。
あとは、モノマネシンガーとかもそうですね。
彼らは一つの喉しかないのに、
声の出し方を器用に変えることで、別人みたいな声質を作り出してます。
太い声や細い声
ザラザラした声に、掠れた声。
ささやき声に、鼻にかかった声。
声の出し方を自由に変えて、
変幻自在にいろんなシンガーの声質を再現してしまうんです。
これも生まれ持った喉よりも、声の出し方の方が大切なことを
証明しているいい例ですね。
もちろん、モノマネに関しては
「俺はモノマネはしたくないんだよな…」
という意見もあると思います。
その気持ちはめちゃくちゃ分かります。自分なりの魅力ある声で歌いたいですよね。
でもこれは、もっと自然な範囲で声質を操れば
オリジナリティ溢れる素晴らしい声で歌えるので、心配しないでOKですね。
つまり、何が言いたいかというと
生まれ持った声や才能に関係なく、魅力的な声は手に入る
ということです。
僕自身、むかしは泣きたいくらい自分の声が嫌いだったんですよ。
録音した自分の声を聴くたびに、
「なんだこの気持ち悪い声は…」と、めちゃくちゃテンションが下がってました。
なんか昔の僕の声って、
異常にペラペラした子供っぽい声と、
ガラガラと濁った声の奇跡の(?)融合体だったんですよね。笑
どの角度から見ても、どんな価値観で見ても、
圧倒的ブス声。w
まあ今だから笑えますけど、当時は本当につらくてつらくてしかたなかったです。
ただ、そんな僕でも正しい声質の変え方を知って練習したら
声質はぐんぐん改善されていきました。
濁った声は、徐々に透き通った声に変わっていき、
詰まったような鼻声も、好みの鼻にかかった歌声に調整することができました。
このときは、声って本当に後天的に変えることができるんだ!
と飛び跳ねちゃうくらい嬉しかったです。
こんなセンスのセの字もないような僕が声をかえられたんです。
だから絶対大丈夫です。
きっと誰もが振り向くような魅力的な声で歌えます。
絶対大丈夫。
諦めないで、もうちょっとだけ一緒に頑張ってみましょう。
一緒に魅力的な声で歌いましょう!
それでは、ありがとうございました。
==============
SNS &サービス
==============
・プライベートレッスン
対面、オンライン(Skype/Zoom)でのマンツーマンレッスンを受け付けております。
・オンライン動画教材
ミックスボイスの習得に特化したオンライン教材です。
・公式Youtubeチャンネル
「自由な喉」をモットーに、着実に歌唱力を高めるためのボイトレ情報を配信しています。
・公式HP
当スクール「自由な喉」の公式HPです。