爆速で歌唱力が上がる”真似”のチカラ
こんばんは、ボイストレーナーの金子です。
今日僕のスクールに通って5ヶ月ほど経つ生徒さんが
歌唱音源をくれました。
【音源:レッスン受講前】
【音源:今】
彼がはじめてスクールに来てくれたときは
高音が裏返っちゃうことに悩んでいたんですよね。
福山雅治さんの曲をやっとこさ歌えるレベル感だったんです。
でも今では、そこまで余裕はないものの
X JAPAN や B’zの楽曲を歌えるレベルまでこれました。
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短期間でこれだけの成長は素晴らしいですね。
「地声で歌える音域が伸びました!」と彼も喜んでくれて
教えている僕としても本当に嬉しいです。^^
もちろんまだまだ喉の調整はこれからが本番なので、1年後
には怪物級に歌が上手くなっていることでしょう。笑
で、彼を見ていて思うのが
圧倒的な速さで歌唱力を高められる人たちは
決まって“真似する能力”が高いなと。
具体的には“トレーニングの内容を徹底的に再現する力”に優
れているんです。
たとえば彼はレッスンのときも
ちゃんとトレーニングを正しく実践できているのか?
をしつこいくらい確認してくれます。笑
「本当にこれで正しく発声できてますか?!」
「注意点を守れてるか心配です!!大丈夫ですか?!」
こんな質問が少なくとも1レッスンで20個以上は出ます
ね。w
あるいは自宅で練習するときも、自分の声を録音して
手本を再現できているのかを何度も何度も確認しているみた
いです。
このように彼は、
トレーニングをきちんと真似できているのかを誰よりも気に
かけて訓練しているんですよね。
結果が出るメソッドの全てを忠実に再現できるようになった
のだから
彼が圧倒的に早く歌唱力を高めることができたのは当然と言
えるでしょう。
歌唱力を高めるためには“徹底的な模倣”が大切になってきます。
これは料理とかスポーツと一緒ですね。
たとえば人生で初めてカレーを作るとしたら、
レシピを見ながら、つまりレシピを真似して作れば美味しい
カレーはかんたんに作れますよね。
あるいは野球が上手くなりたいなら、プロの筋トレの方法や
投球フォームなどを徹底的に真似すれば、少なくとも
我流でなんとなくやるより圧倒的に上達が早いです。
ボイトレもそれと全く同じです。
トレーニング方法をいかに忠実に真似できるか。
ここが圧倒的な速さで成長できるか、できないかの差になっ
ていると確信してます。
もちろん僕も徹底的にトレーニング方法を真似することで
歌唱力を高めてきたし、今も高め続けてます。
僕の場合、だいたい次のような流れでやることが多いです。
1. メソッド(手法)を選ぶ
2. 真似る
1. メソッド(手法)を選ぶ
僕は本格的に発声能力を高めようと思うとき
何かしらのメソッドを探しめることから始めます。
メソッドというのはボイストレーニングのやり方が体系化
されて、まとまっているものですね。
ボイストレーニングの業界にはいろんな流派があります。
精神的なアプローチを勧める流派
科学的なアプローチを勧める流派
感覚的なアプローチを勧める流派
そんなさまざまな流派のトレーニング方法を体系化してまと
めたもの。
それがメソッドだと考えてみて下さい。
話を戻すと、
僕は本格的に発声能力を向上させようとおもうとき
まずどの流派のメソッドで勉強するかを決めます。
ちなみに僕の場合は トレーニングに確かな根拠があるメソッ
ドを選ぶようにしてます。
“なぜそのトレーニングをやるのか?”
“そのトレーニングをやってどんな効果があるのか?”
この辺りに関して、きちんと科学的根拠のある
メソッドを選べば経験上だいたい外さないですね。
2.真似る
そして次にそのメソッドに関連する情報を集めます。
一番やりやすいなーと思うのは、そのメソッドを教えている
人の情報源を徹底的に見ていくことだと思っています。
ネットで検索して、この人は信頼できるなと思うトレーナーを
一人見つけたら、僕はその一人を徹底的にストーカーします。w
それこそ、ホームページがあるならその内容を全部暗記するレベルで
読み込み、SNSをやっているならガンガン情報を摂取していきます。
今教えてもらっている先生の動画なんて、何百回聴き込んだか分からないですね。笑
でもそれくらい聴いてると耳が洗練されてくるので、
そしたら次はトレーニングのメソッドを完全再現しにいきます。
トレーニングの方法、注意点、練習量、休憩の取り方はもちろん、
そのメソッドを作り出した先生のトレーニングに対する考え方や姿勢など、
全てをまるっと真似します。
そしてこのとき自分のやり方の“クセ”が入り込まないように
気をつけてます。
知らず知らずのうちに、自己流にならないように気をつけているんです。
たとえばメソッドでは
母音は「お」で練習しろと解説されてるのに
ついつい高音で母音が「あ」になっちゃうとか。
息が混じっちゃいけないトレーニングなのに、
息が混じってしまうとか。
こんなふうに 無意識のうちに自分の発声のクセが発動して
メソッドの指示と違うことをやってしまうことって
結構あるんですよね。
僕は昔これをやってしまっていて、恐ろしいほど効果が出ま
せんでした。笑
毎日のように朝カラオケがオープンしてから夜閉まるまで
カラオケにこもって発声訓練してたこともありますけど、
その時ですら音域が1音も伸びませんでしたからね。w
まあ今思えばそれも当然です。
そもそも発声は 狙った喉のパーツを訓練することで成長するんですね。
たとえば地声の筋肉だけ鍛えたり、裏声の筋肉だけ鍛えたり。
あるいは喉を上げる筋肉だけ鍛えたり、下げる筋肉だけ鍛えたり。
ふつうの筋トレと一緒で、狙ったパーツをトコトン鍛えてい
くから発声は良くなっていくんですね。
でもメソッドの指示と違うことをやった瞬間に
狙った喉のパーツとは違うパーツを訓練してしまうんですよ。
本来鍛えたい筋肉とはちがう筋肉が鍛えられてしまったり、
新しい発声の習得を邪魔するパーツが勝手に動いてしまったり。
こんなふうに狙った喉のパーツを訓練できないので
いつまで経っても成長できない…
そんな最悪の事態に陥ってました。
だからその苦い経験を教訓にして、
今はメソッドの指示は目に穴が開くほど読み込んで
メソッドの全てを忠実に再現することに命をかけてます。
あと、特にこれは気をつけているのですが
僕は今取り組んでるメソッドの内容が完璧になるまでは
他のメソッドに一切手を出しません。
もちろん他にもいいメソッドはあるんですけど、
あえて今取り組んでるメソッドに一点集中します。
そもそもメソッドというのは、いろんなトレーニングを
“バランスよく”組み合わせて体系化したものです。
だからあれこれ他のいろんなメソッドを取り入れると、
せっかく保たれている今のメソッドのバランスが崩れちゃう
んですよね。
すると当然声は成長していきません。
薬と同じですね。
どんなにいい薬でも組み合わせ方を間違えると症状が悪化す
ることもあります。
だから今取り組んでるメソッドが完璧になるまでは
そのメソッドだけに集中して取り組むようにしてます。
そして完璧に極めたら次のメソッドへ行く。
今まではいろんなメソッドを並行してやってたんですけど、
一点集中スタイルに変えてから、一気にぐんぐん歌唱力を高
めていけるようになりました。
ちなみに僕のメソッドをやってくれている人も多いのですが、
僕のメソッドをやるなら
メソッドの全てを忠実に再現できるように頑張ってみてください。
徹底的にメソッドの”真似”をしてみてほしいんです。
トレーニングの順番、声の出し方、注意点、休憩のとり方…
何から何までそっくりそのまま真似してほしいのです。
そしてここで斬新なオリジナリティを出さないでください。笑
「口の開け方を工夫してみたら声が出しやすいんじゃない?」
「どっかで調べたあのトレーニングと組み合わせてみよう!」
とかね。
これやると効果が出ないどころか、声が悪化しちゃいます
よ。笑
自分でいうのもアレですが、
僕はメソッドをかなり緻密に設計してます。
ちゃんと理由があるから
その声の出し方に設計しているし、
そのトレーニングの組み合わせにしています。
やっぱりせっかく僕のメソッドに取り組んでもらうからには
結果を出してほしいんですよね。
だからもしやるなら、
僕のメソッドと結婚するつもりで、一点集中で
トコトン取り組んでもらえたら嬉しいです。笑
講義を振り返ると
・メソッドの内容を忠実に再現する
・これと決めたメソッドに一点集中する
この2つに気をつけて取り組んでみると
効率的に歌唱力を高めることができるというお話しでした。
ぜひ参考にしてみてくださいね。^^
それではありがとうございました。
追伸
もし僕のメソッドをやるのであれば
この講座でも何回か紹介している発声改善ルートで
まず基礎をガチッと固めてみてください。
これに取り組むだけでも盤石な基礎力がつくはずです。
もちろんせっかく貴重な時間を使って取り組むなら
カンペキに再現できるように徹底的に”真似”してみてくださいね。
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