こんばんは、ボイストレーナーの金子太登です。

先日久しぶりに、完全に娯楽としてYoutubeを見ていたら、

こんなのを見つけました。

 

浜田さんが  迫力満点の図です。笑

 

 

ただ、このコメント欄に

 

「これってミックスボイス?」とあったので、非常に驚いたのです。

 

というのも、浜田さんの発声は、ミックスでも裏声でもなく

 

”張り上げ”だからです。

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浜田さんの表情、首筋を見て、「力んでない」とは誰も言えないでしょう。

 

思い切り力んでいますし、ガッツリ喉は上がってます。

 

もしミックスならここまでパワーも必要ないですし、力みも必要ないのです。

 

 

つまり浜田さんは、張り上げなのです。

 

 

でも浜田さんは、いちいち喉を痛めたりはしていません。

 

それどころかピンピンしながら、今まで何十年と「結果発表〜」と叫び続けてきたのです。

 

 

つまり、張り上げが悪いわけではないのです。

 

 

”安全に張り上げられないこと”が問題なのです。

 

 

張り上げは”悪”と勘違いされがちですが、全くもってそんなことはありません。

 

 

美しいミックスボイス

 

パワフルな声量

 

キレのあるフェイク

 

 

などと同列に、安全に張り上げられることは”一つの立派な能力”なのです。

 

 

もちろん、僕自身もこの事実を知るまでは

 

リラックスして出来るだけ力みを抜くことだけが正義だ思っていました。

 

 

低音から高音までできる限り力みを抜くミックスボイスだけが正しいと思いこんでいました。

 

 

ただ、それでは残念ながら力強い高音を手に入れることは、一気に難しくなってしまいます。

 

 

張り上げは絶対ダメ!

 

喉は絶対下げるべき!上げてはいけない!

 

 

そんなふうに、声の可能性を決めつけてしまうのでは非常にもったいない。

 

 

そうではなくて、

 

どんな声も自由に扱えるように、

 

”喉そのものの機能を根本から高めること”こそが本来のボイストレーニングなのです。

 

 

だからこそ、僕らは

 

自ら喉の可能性を狭めるようなことはしないで、喉の機能を淡々と高めていきましょう。

 

 

何にも制限されることのない歌声が、今もあなたをずっと待っていますよ。