シンガーの9割が知らない喉の筋トレとは?

 

 

こんばんは、ボイストレーナーの金子です。

 

 

昨日の講義の内容、覚えてますか?^^

 

 

・ミックスの習得には土台固めが大事なこと

 

・土台固めをする前にミックスの練習をしても習得は難しいこと

 

こんなことをお話ししましたね。

 

 

 

STEP①  発声の土台を固める

 

STEP②  ミックスの練習

 

 

 

この流れはミックス習得に必須なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

 

 

 

そして、今回は僕がミックスボイスの土台を固めるために

 

やってきたことを具体的にお話しします。

 

 

 

さっそく答えから言いますが、

 

僕がミックスの土台を固めるためにやってきたのは

 

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“喉の筋トレ”です。

 

 

ミックスに必要な喉の筋肉を鍛えたり、上手に動かせるようにしたりと、

 

歌に必要な喉の筋肉を淡々とトレーニングしてきたのです。

 

 

 

たとえば

 

力強い声に必要な地声の筋肉や

 

高音を出すために必要な裏声の筋肉、

 

 

 

ミックスを安定させるために必須な

 

喉を4つの方向に動かす筋肉など。

 

 

 

他にもたくさんありますが、一般的には知られていないような

 

細かい喉の筋肉までトコトン鍛えてきました。

 

 

 

なぜなら喉の筋肉を鍛えないでミックスを習得するのは

 

無理ゲーだと気づいたからです。

 

 

 

歌うことって、スポーツと同じで筋肉運動なんですよ。

 

たとえば僕らが走るときは足や腕の筋肉を使いますよね。

 

 

 

歌でもそれと同じように 喉の筋肉を使って

 

いろんな種類の声を出していくのです。

 

 

 

高い声も、低い声も、大きな声も、小さな声も、

 

芯のある声も、息っぽい声も、ビブラートも、フェイクも、

 

がなりも、シャウトも

 

 

すべて喉の筋肉を使って出します。

 

 

 

で、その中でもミックス(高い声)は

 

喉の筋肉を”強力に”使う必要があるんですね。

 

 

 

つまりミックスを発声するためには

 

喉の筋肉がゴリゴリに発達してなきゃいけないわけです。

 

 

(身体でたとえるなら、ゴリマッチョレベルじゃないとダメです。w)

 

 

 

ただそれに対して、僕ら日本人は喉の筋肉がめちゃくちゃ弱いんですね。

 

 

 

日本語は喉声になりやすいので、普通に話しているだけでは

 

ミックスに必要な喉の筋肉が鍛えられないのです。

 

 

 

だから喉の筋肉を鍛えずに

 

ミックスを発声するのは難しいんですよ。

 

 

 

僕はその事実を知ってから、淡々と喉の筋肉を鍛えてきました。

 

 

じゃあどうやって喉の筋肉を鍛えたのか?というと、

 

やったことは2つだけです。

 

 

① 喉のパーツの分離(喉の癖とり)

 

② 喉のパーツの強化(喉の筋トレ)

 

 

 

① 喉のパーツの分離(喉の癖とり)

 

いきなり喉の筋トレを始める前に、

 

効率よく喉の筋肉を鍛えるための下準備をしました。

 

 

 

何をやったかというと

 

“喉のクセ”を一つ一つていねいに取っていったのです。

 

 

 

具体的には、

 

ミックスに必要な喉のパーツを、器用に動かせるように訓練

 

したんですね。

 

 

 

たとえば、

 

地声の筋肉”だけ”を動かす。

 

裏声の筋肉”だけ”を動かす。

 

 

 

そんなふうにミックスに必要な喉のパーツを一つずつ

 

バラバラに動かせるようにしたのです。

 

 

 

ミックスボイスの発声って

 

喉の繊細なコントロールが求められるんですよね。

 

 

 

地声と裏声の筋肉をバランスよく使ったり、

 

喉を上げ下げする筋肉をバランスよく使ったり。

 

 

 

まるで綱渡りをするような繊細な発声のバランス感覚を求め

 

られるんです。

 

 

 

でもそれに対して、

 

僕らの喉ってめちゃくちゃ不器用なんですよ。汗

 

 

 

小指だけ曲げたいのに、一緒に薬指も曲がっちゃうみたい

 

な。

 

 

 

そんな複数の喉のパーツが同時に動いてしまう喉のクセがあ

 

るんですね。

 

 

 

口を動かせば 一緒に喉が動いてしまうし、

 

裏声を出せば、ちょっぴり地声も混ざってしまうのです。

 

 

 

だから僕はそんな喉のクセをとるために、

 

喉のパーツを一つ一つバラバラに動かす訓練に集中していっ

 

たんです。

 

 

② 喉のパーツの強化(喉の筋トレ)

 

次にやったのは、喉の筋トレです。

 

 

 

① の分離でバラバラに動かせるようになった喉のパーツを

 

ミックス発声に使えるまでトコトン鍛え上げてきました。

 

 

 

たとえば、

 

地声の筋肉を鍛えて、力強い声を出せるようにしたり、

 

裏声の筋肉を鍛えて、高音を出しやすくしたり。

 

 

 

喉そのものを4つの方向に動かす筋肉を鍛えて

 

ミックスの土台を完成させたり。

 

 

 

こんなふうにミックスに必要な喉の筋肉を一つ一つ鍛えて

 

きたんです。

 

 

 

さっきも少し触れましたが

 

ミックスで発声するには、相当の筋肉量が必要です。

 

 

 

に対して、僕らの喉の筋肉ってめちゃくちゃ弱いんですよね。

 

普段の会話では歌に必要な喉の筋肉はほとんど鍛えられませ

 

ん。

 

 

 

だからこそガッツリ喉の筋トレをして

 

ミックスに必要な喉の筋肉をつけてしまえばいい。

 

 

 

そう思って、淡々と喉の筋肉を鍛えてきました。

 

 

 

こんなふうにミックスの土台を固めたからこそ、

 

今ではミックスを習得してグンと歌唱力を高めることができたのです。

 

 

 

むかしはカラオケに行っても歌える曲なんて一曲もなかったんですけど、

 

今はほぼ全ての曲が楽に歌える曲に変わりました。

 

 

 

あと本音を言えば

 

やっぱり周囲の反応がガラッと変わったのが嬉しかったですね。笑

 

 

 

昔はちょっと歌うだけで、狂ったように友人に馬鹿にされたりしてましたけど

 

今ではありがたいことに、狂ったように褒めちぎってくれる人もいたり、

 

感動して涙をポロポロ流してくれる人もいます。

 

 

 

「声が好き」

 

「何曲でも聴いてたい」

 

「感動しました」

 

 

 

こんな言葉を生きている間に言われることなんて一度もないと思ってたので、

 

飛び跳ねちゃうくらい嬉しかったですね。笑

 

 

 

冗談抜きに、歌唱力を高めたのは音痴だった僕にとって

 

人生が変わるくらいのインパクトがあったと思います。

 

 

 

もちろん歌唱力をグンと高めたのは僕だけじゃありません。

 

 

 

数えきれない人たちが様々なフィールドで活躍できるシンガ

 

ーになってます。

 

 

 

たとえば、プロとしてバリバリ第一線でメディアで活躍して

 

るプロシンガーもいるし、

 

 

Youtubeで何十万人のファンを前に活躍しているシンガーソン

 

グライターもいます。

 

 

 

もちろんプロとして生きるだけが活躍の形じゃありません。

 

 

 

 

趣味でバンド活動をしているだけで、50以上のバンドグル

 

ープから声がかかるほどボーカルとして引っ張りだこになっ

 

ている人もいますね。

 

 

 

あるいは6歳になるかわいいお子さんの前で活躍してるパパ

 

さんもいます。^^

 

 

 

これ前から思ってたんですけど、

 

子供に「パパかっこいい!」と褒められるって、どんなに気

 

持ちいいんでしょうかね。笑

 

 

 

僕には子供がいないので分かりませんが、これも活躍してい

 

るシンガーの形じゃないでしょうか。

 

 

 

また、自信を持って恋人の前で歌えるようになった人もいる

 

し、仕事の接待でのカラオケが怖くなくなった人もいます。

 

 

 

友人の結婚式で、場を盛り上げられるようになった人もいるし、

 

歌を磨いて、トークと掛け合わせてNo.入りしたホストもいるのです。

 

 

 

こんなふうに、ちゃんと喉の筋トレをしてミックスの土台を固めた人たちは

 

プロアマ関係なく、どんな形でも活躍できるシンガーになっていくんですよ。

 

 

 

その一方で、土台を固めずにいきなりミックスの練習をして

 

いる人たちは、

 

そのほとんどがミックスを習得できずに苦しんでます。

 

 

 

たとえば 僕はむかし日本でも最大手のスクールで

 

のべ1万人以上の生徒を教えていましたが、

 

 

 

そのスクールに在籍していた生徒の

 

ほとんどがミックスを習得できずにスクールを去っているのを

 

目の当たりにしてます。

 

 

 

そしてこれは正直に言うと、

 

僕らボイストレーナーのせいだったのです。

 

 

 

僕らは ミックスの土台を固める指導をしなかったんです。

 

 

 

むしろ土台固めをおろそかにして、いきなり高音のコツを掴

 

ませるようなミックスの練習ばかりを生徒に指導してました。

 

 

 

「高音出すときは、鼻に響かせなさい」

 

「お腹で支えなさい」

 

「喉を開きなさい」

 

 

 

そんな感覚的でつかみどころのない

 

ふわふわした練習方法を教えたこともありました。

 

 

 

ミックスの土台を固めていない生徒に

 

ひたすらミックスに特化したスケール練習だけやらせたこと

 

もありました。

 

 

 

あるいは

 

裏声を強くしていけばミックスになる!

 

という間違った指導方針のもと、

 

 

裏声からミックスにアプローチさせたこともありました。

 

 

 

「裏声を鼻や胸に響かせなさい」と言ったり

 

「裏声で喉を開きなさい」と指導したり。

 

 

 

「裏声とエッジボイスを一緒に出しなさい」

 

 

 

そんな、どう考えても物理的にミックスにならない

 

トンデモ練習法を生徒に教えたこともありました。

 

 

 

こんな指導をしていたら、生徒の歌唱力が上がらないのは当

 

然だったのです。

 

 

 

もちろん、僕らはこんな低レベルな指導をしたく

 

ありませんでした。

 

 

 

でも本当に情けないことに、僕らはスクールの意向・方針に

 

どうしても逆らえなかったのです。

 

 

 

これは完全に言い訳ですが

 

大手のスクールともなると、多くの生徒を管理する必要が

 

あります。

 

 

 

なので、どうしても指導カリキュラムをシンプルなものに統

 

一しなくちゃいけません。

 

 

 

ゆえに僕らボイストレーナーたちがどんなに

 

ミックスの土台を固めるトレーニングを教えたくても、

 

 

 

シンプルに指導できるミックスの小手先テクニックばかりを

 

生徒に教えることになってしまったのです。

 

 

 

結果、生徒が成長せずにミックスを習得できない人が続出してしまいました。

 

 

 

このことは本当に本当に後悔してもしきれません。

 

 

 

どうしてあのとき上司に猛反発してでも

 

正しいミックスの土台を固めるトレーニングを生徒に教えら

 

れなかったのか。

 

 

 

自分の弱さ、愚かさに今でも深く深く反省してます。

 

 

 

そんなふうに、歌唱力が上がらないと分かっているカリキュ

 

ラムを生徒に押し付ける毎日に耐えきれなくなり、

 

 

僕は日本でも有数の大手スクールを辞めて独立したのです。

 

 

 

話が横道にそれましたが、

 

このように喉の筋トレをしないでミックスを練習しても、

 

ミックスを習得することは難しいわけですね。

 

 

 

だからこそミックスの土台をガチッと固めてほしいのです。

 

とはいえ難しいことをやる必要はありません。

 

 

 

喉の筋トレをして、ミックスの練習をする。

 

 

 

やることはたったこれだけなんです。

 

 

 

一緒にミックスを習得して活躍できるシンガーになりましょう。

 

それでは、ありがとうございました。

 

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