天才ルート。凡人ルート。

 

 

こんにちは、ボイストレーナーの金子です。

 

 

これはあまり言ってないことなんですが、僕はむかし

 

日本でも最大手のボーカルスクールで、ボイストレーナーをやっていました。

 

 

そして、そこでたくさんのレッスンをしてきて、シンガーには2種類のタイプがある

 

ことが分かりました。

 

 

1つ目は、凡人タイプ。

 

2つ目は、天才タイプ。

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凡人タイプは、言うまでもありません。

 

昔の僕みたいな音痴で悩んでる人や、

 

いろんな手法を試してもなかなか歌が上手くならない人たちですね。

 

 

で、もう一つの天才タイプ。

 

こちらは、特に何にも悩むことなく、グングン歌唱力を伸ばしていく化け物です。

 

 

たとえば、僕が在籍してた大手のスクールでは

 

100人生徒さんがいれば、2,3人は

 

化け物級に早いスピードで、グングン上手くなっていく生徒さんがいました。

 

 

いわゆる天才タイプですね。

 

 

そして僕はその数少ない天才タイプを目の当たりにして、驚きを隠せなかったのです。

 

 

というのも、天才の場合は

 

大したことを教えていないのに、グングン上手くなるからです。

 

 

というのも、僕らトレーナーがスクールで教えていたことって、

 

正直、大したことがない内容だったんですよ。

 

(本当に申し訳ないと思ってるし、一生後悔してもしきれません。)

 

 

もちろんこれは、僕が適当に教えたかったわけじゃありません。

 

 

スクールから「これを教えろ」と僕らトレーナーが押し付けられていた

 

指導カリキュラムが、正直…な内容だったのです。

 

 

• 鼻に響かせる

 

• 頭に響かせる

 

• 肩の力を抜く

 

• お腹で支える

 

 

みたいなぼんやりした手法が多かったんですね。

 

 

これが本当に業界最大手のスクールで教えられてる内容なのか?

 

って最初は驚きましたもん。

 

 

でもこれは仕方ないんですけどね。

 

 

大手の教室になればなるほど、生徒の管理が複雑になるから、

 

シンプルなカリキュラムに統一しなきゃいけません。

 

 

だから、僕らトレーナーがどんなに望んでも、ひとりひとりに合った的確な指導を

 

させてもらえなかったのは 仕方ない部分があったのです。

 

 

でも逆に言えば、

 

そんな低レベルな指導でも、メキメキ上手くなっていく生徒が確かにいました。

 

これには、指導していた僕が一番ビックリしましたね。

 

 

たとえば、

 

 

「鼻に響かせてみて」と天才に教えれば、「先生、高音が楽になりました!」と喜ばれたし、

 

「お腹から声を出すイメージで」と天才に教えれば、「太い高音が出せるようになった!」

 

と、泣いて感謝されました。

 

 

音痴で苦労してきた凡人の僕には、天才たちの飲み込みの早さに

 

驚きを隠せなかったのです。

 

 

生徒全員に同じカリキュラムを教えていたからこそ、余計に生徒の才能の差がはっきりわかりました。

 

(そしてほとんどの生徒が、成長できないままスクールを辞めていきました)

 

 

そしてこのとき、僕は悟ったのです。

 

天才は、”常人では理解できないセンス“の持ち主だと。

 

 

彼らは、お腹で声を出す感覚がすぐにわかるし、

 

頭に響かせれば、本当に高音が出てしまう化け物なのです。

 

 

「なんとなくこんな感覚かな?」と、

 

“センス”で自分の喉に適応させてしまうんですよ。

 

 

でも凡人である僕らが天才と同じように

 

センスに頼って練習しても、そう上手くはいきません。

 

 

実際、僕が凡人タイプだからわかりますが、

 

 

どんなに鼻に響かせても、ただの鼻声になって高音が出なかったし、

 

お腹から声を出す感覚なんて、一生かかっても掴めそうになかったです。

 

 

僕以外にも、同じように発声の感覚が掴めないで

 

悩んでいる人は多いと思います。

 

 

だったら、凡人は凡人なりの戦い方 でやっていきませんか?

と思うのです。

 

 

「じゃあどうすればいいんだよ?」と思うかもですが、

 

簡単です。

 

 

やることを、筋肉単位に分けるんです。

 

たとえばこんな感じ。

 

 

目標:地声感のある高音を出したい

 

 

筋肉単位に分ける: 喉を前下に引っ張る筋肉と、裏声の筋肉が必要

 

(たとえばの話です。)

 

トレーニング方法に落とし込む:喉を引き下げるエクササイズと、裏声を鍛えるエクササイズをやり込む

 

 

みたいなイメージです。

 

 

こうやってみると、センスに頼って練習するよりも、

 

再現性が高まるのは明らかだと思います。

 

 

自分に何の要素が足りないのか?

 

 

それが喉の筋肉単位でハッキリ分かるからです。

 

できていない部分が曖昧にならないのです。

 

 

実際, 音痴だった僕は

 

喉のパーツを分離して、強化して、調整する。

 

そんな、筋肉ゴリゴリの凡人ルートを運良く知れて、救われました。

 

 

音痴で悩んでいた僕ですら、確かに歌唱力を上げることができたんです。

 

 

だから僕らは、天才たちのお得意スキルである

 

“感覚やセンス”などという曖昧なものに頼らずとも、

 

“筋肉”で戦う“凡人ルート”で頑張りましょう。

 

 

【追伸 • 約束】

 

僕がスクールから独立したのは、

 

”生徒が成長しないと分かっていながら、凝り固まったカリキュラムを生徒に押し付け続ける毎日”

 

に耐えきれなくなったからです。

 

 

当時は、「日本トップクラスの知名度 &最大手のスクールからスカウトをいただいたのに、

 

辞めるなんて馬鹿だ。」と

 

周囲の人間に独立を止められました。

 

 

それでも、猛反対を押し切って独立して

 

プロからアマチュアの方まで、色々な個性を持つ生徒さんを、

 

思い通りの指導法で、ひとりひとりの状態に合った指導をさせてもらえるのが、本当に幸せです。

 

 

「そんなの当たり前のことだろ」と思うかもですが、

 

自分の思い通りに指導させてもらえないトレーナーがどれだけいるか。

 

僕は身をもって知ってます。

 

 

本当は超優秀なのに、大きな組織のスクールに虐げられて、

 

正しい指導をさせてもらえないトレーナーが僕の知り合いにもたくさんいるのです。

 

(というか、組織に属しているボイストレーナーはほぼ全員そうです)

 

 

だからこそ、この“当たり前の幸せ”を胸に、初心を忘れず頑張ります。

 

これからも良質な情報を届けていくことを約束します。

 

 

それでは、ありがとうございました。