ベルティング習得の方程式

 

 

こんばんは、ボイストレーナーの金子です。

 

 

 

それが、再三お話ししている「ベルティングボイス」なんです。

 

彼らはみんなベルティングボイスを習得して、

 

一気に歌唱力を伸ばしていったシンガーたちなのです。

 

 

 

だから皆さんにもベルティングボイスを習得してほしいんですよ。

 

 

 

ただ、

 

ベルティングは”地声で高音を出す”というイメージから、難しそう…

 

センスがいるのかな?

 

 

 

と思われてる節があります。

 

 

 

でもそんなことないんですね。

 

意外かもしれませんが、

 

 

 

 

ベルティングのトレーニング方法自体は

 

ほとんどが100年以上前から体系化されてます。

 

(もちろんそこから進化は続けてますが、根本となる理論は同じです)

 

 

 

ベルティングボイスを習得するための、

 

テンプレートがあるのです。

 

 

答えの決まった方程式を解くみたいに、

 

 

この筋肉とこの筋肉を同時に動かせるようすると、

 

間接的にこのパーツが動いて、それが地声感に繋がって…

 

 

と、やるべきことがハッキリマニュアル化されてます。

 

 

 

だから、誰が訓練しても同じ結果が出ます。

 

才能や年齢、性別に関係なくベルティングを習得できてしまうのです。

 

 

 

 

じゃあ、具体的にどんな方法なのか、触れていきたいと思いますが、

 

結論から言うと、

 

身体全身で歌えるように訓練することです。

 

 

 

さらに言うと、

 

身体全身のエネルギーを喉に運ぶための訓練をしていけばいいんです。

 

 

 

たとえば、僕の生徒には

 

身体全体のあらゆるところと喉を結びつける訓練をしてもらってます。

 

 

 

おでこを刺激しながら声を出してもらったり、

 

猫背になってもらったり、

 

時には足の裏からベルティングにアプローチさせたり。

 

 

 

こんなふうに、喉以外の

 

身体のあちこちからベルティングにアプローチしてもらうのです。

 

 

 

喉だけのエネルギーで声を出そうとするよりも、

 

身体全身のエネルギーを使って声を出した方が、

 

簡単にベルティングを発声できるからです。

 

 

 

僕らの身体は、筋膜で一本に繋がっているんですね。

 

 

 

足、膝、太もも、お腹、喉、頭、

 

全部一本のラインで繋がってるのです。

 

 

 

だから、それぞれの仕組みをちゃんと訓練で使えるようにしてあげると、

 

身体全体のエネルギーを効率よく喉に送ることができます。

 

 

 

彼らがサクサクとベルティングを習得できてしまう秘訣は

 

ここにあるんですね。

 

 

 

こんなふうに、ベルティングのテンプレートをちゃんと学んだ人たちは

 

当たり前のようにベルティングを習得して、どんどん歌唱力を高めていきます。

 

 

 

地声で高音を出せるようになって、

 

それが声量の増大を産んで、

 

リンクするように

 

声の太さも増して、、

 

 

 

こんなふうに、

 

どんどん発声の好循環に巻き込まれていくというわけです。

 

 

 

ただその一方で、

 

身体全体のエネルギーを使えている人はほとんどいません。

 

 

 

 

身体のほんの一部で地声感を出そうと頑張ってしまうので、

 

ベルティングを習得できないのです。

 

 

 

僕も昔はその一人でした。

 

 

 

ミックスを鼻に響かせたり、喉を開いたり、

 

お腹に力を入れてみることはあっても、

 

喉と繋がってるイメージが分からなかったり。

 

 

 

結局は、”喉歌い”から抜け出せていなかったので、

 

ベルティングを習得できてなかったわけです。

 

 

 

その結果、

 

 

高音は裏声にしか聞こえなくて

 

すると声量も出なくて

 

声も同時に細くなって、、

 

 

 

と、悪循環から抜け出せなくなってしまってたのです。

 

 

 

そんな時に、ベルティングの正しい訓練を教えてもらって、

 

一気に地声感のある高音までジャンプアップできたんですよね。

 

 

 

 

このときは、

 

喉に頼りきりでベルティングを習得しようとしても

 

それは無理ゲーなんだな、といい勉強になりましたね。

 

 

 

だからこそ、ベルティングを習得するなら

 

先人たちが研究に研究を重ねて設計された

 

身体全体のパワーを使えるようにしていく訓練をおすすめします。

 

 

 

それでは、ありがとうございました。