ベルティングができない人をタイプ分けしてみた

 

こんばんは、ボイストレーナーの金子です。

 

 

僕はこれまでに累計で4000人弱の生徒さんを指導してきました。

 

(大手スクール時代を含めると10000人以上)

 

 

 

そして多くの生徒さんを指導している中で、

 

ベルティングを習得できない人たちには、

 

いくつかの失敗パターンに分けられることが分かってきました。

 

 

 

皆さんにはこの失敗パターンを避けて

 

スルスルベルティングを習得してほしいなと思っているので、

 

今回この失敗パターンをシェアしますね。

 

 

① ミックス集中タイプ

 

まず一番多いのはこれ。

 

ミックボイスを徹底的に強化してしまうパターンです。

 

 

 

たとえば、

 

ミックスで喉を下げたり(開いたり)

 

ミックスを鼻に響かせたり、

 

ミックスでお腹に力を入れたり。

 

 

 

こんなふうに、ミックスを強化すれば力強い地声のような高音が

 

出る と思ってしまう人がかなり多いのです。

 

 

 

もちろん、僕もこの失敗に陥ってしまってたことがあります。

 

 

僕の場合、元々はミックスの練習にどっぷり浸かってたんですね。

 

 

 

で、さすがにそこまで練習すると

 

徐々に地声と裏声がズルズルと繋がる感覚が分かってきたんですよ。

 

 

 

だから単純な僕は

 

「今度はこのままミックスを力強くしていけば、高音が地声っぽく出せるようになる!」

 

そう思い込んでしまったんですね。

 

 

ただ、どんなにトレーニングを積み重ねても

 

高音は相変わらず裏声っぽいままで。汗

 

 

力強い高音なんて全然出せるようになりませんでした。

 

 

 

そもそも、ミックスボイスでは地声のような高音を出すのが難しいんですよね。

 

本来のミックスの定義って、”地声と裏声をスムーズに繋げられる状態”なんですよ。

 

 

つまり、ミックスの高音は裏声なんですね。

 

 

 

だから、いくらミックスを強めても、ただの強い裏声にしか聞こえないのは

 

仕方ない部分があったんです。

 

 

 

そこで、今の先生にベルティングを教えてもらったんですけど、

 

もうそこからはみるみる地声で高音を出せるようになっていきました。

 

 

 

ヘロヘロして弱々しかった声量も、張りのある大きな声に変わっていきましたし、

 

“太い声を出す”という選択肢も選べるようになりました。

 

 

(僕は基本的には細めの鼻にかかった声が好きなのですが、時々太い声を出したいので)

 

 

こんなふうに、好循環の連鎖に入ることができたんですよ。

 

 

 

一方で、ミックスの訓練ばかりやってしまう人たちは、

 

弱々しい裏声っぽい高音から抜け出せず、かなり苦労しているみたいです。

 

 

 

高音は裏声っぽくキンキンした声になってしまい、

 

声の太さも確保できない。

 

結果、声量が出ないからますます力んでしまい、、

 

 

そんなふうに、一つのスキルができないと、次のスキルもできなくて、

 

またそれが次のスキルに繋がらなくて、、

 

と悪循環の連鎖に飲み込まれてしまってます。

 

 

これは本当にもったいないことですよね。

 

 

だからこそ僕は強い高音を出すなら

 

圧倒的にベルティングをお勧めします。

 

 

 

そして、ミックスとベルティングを使い分けられたら

 

最高ですよね。

 

 

柔らかく綺麗な声を出すAメロはミックスで。

 

力強く迫力ある高音を出すサビは、ベルティングで。

 

 

 

こんなふうに、自由自在に声を操れれば、

 

間違いなくトップレベルの歌唱力を手にしていると言っていいと思います。

 

 

 

ぜひ、ベルティングを習得して

 

力強い高音という新しいカードを手に入れましょう。

 

 

② 歌い込みタイプ

 

歌い込みタイプは、高音の曲をひたすら歌い込んで

 

地声の音域を上げようとしてしまう、脳筋タイプですね。

 

 

 

まさに僕の友人が、ガッツリこの歌い込みタイプに当てはまってます。

 

 

彼は、毎日のようにカラオケに通って

 

無理なく歌える高音の曲を歌って、地声の音域を伸ばしていた

 

と言います。

 

 

 

実際、彼は僕なんかよりずっとセンスがあって、

 

それでも音域はわりと伸びてたんですよね。

 

 

 

元々、F4(mid2f)くらいしか出なかったのが、

 

ギリギリB4(hiB)届かない、くらいの音域まで

 

地声の音域を伸ばすことができてました。

 

 

 

ただ、

 

そこから音域の伸びはピタッと止まってしまったみたいなんですよ。

 

 

 

hiA#くらいまではなんか届くけど、それ以上のhiB〜の音域は

 

逆立ちしても地声で高音を出せなくなってしまってるのです。

 

 

 

これ、実は理由はハッキリしてて、

 

hiA付近に、2つ目の換声点があるからなんですよ。

 

 

 

橋を慎重に渡るときのように、声が不安定になる音域ということから

 

セカンドブリッジ(2nd bridge)とも呼ばれてますね。

 

 

 

そう、多くの人がhiA付近で声が不安定になるのは、

 

セカンドブリッジを克服できていないからなんですね。

 

 

 

セカンドブリッジを克服できないから

 

声がひっくり返ったり、震えたり、

 

仮にhiB以上が出せたとしても、一気に裏声みたいな薄い声に変化してしまうんです。

 

 

 

そこで、彼には

 

本当の意味でセカンドブリッジを克服できるベルティングの訓練をおすすめしました。

 

 

 

すると、頑固だと思ってた彼は意外にも素直に

 

ベルティングの訓練をこなしてくれたんですよ。w

 

 

 

(これは本当に嬉しい誤算でした。笑)

 

 

 

とはいってもベルティングの習得には

 

もうお決まりのトレーニングのパターンがあるので、

 

そのパターンに沿ってカチカチっと地声感の出る要素を当てはめていくだけなのですが。

 

 

 

そして淡々と訓練をこなした彼は

 

セカンドブリッジを見事に克服して、今ではhiGくらいまでの超高音域まで

 

地声感溢れる声で歌える化け物と化しました。汗

 

 

 

それに伴って、弱々しかった声量もドカンと出せるようになって、

 

さらに太い男らしい声も出せるようになっていきました。

 

 

 

やっぱり、ここまで連鎖的に次々とスキルを習得できる

 

ベルティングの威力はとてつもないな、、と改めて思いましたね。

 

 

 

改めて、彼が僕のアドバイスを素直に聞いてくれてよかった…とホッとしてます。w

 

 

というのも

 

実は彼、めちゃくちゃ頑固なタイプだったんですよ。

 

 

 

だからもし僕のアドバイスに聞く耳を持ってくれなかったら、

 

と想像すると、かなりゾッとしちゃうんですよね。

 

 

 

おそらくというか十中八九、今頃は

 

地声の張りがだんだんなくなってくる頃で、

 

地声で出せる音域も少しずつ下がってく毎日に恐怖してたはずです。

 

 

 

そもそも地声でコツコツ音域を伸ばす訓練って、短期的に見れば

 

少し音域が伸びるのでいいんですけど、

 

長期で見ると、喉の寿命を縮めてるんですよ。

 

 

 

普通に歌いこむだけでは

 

ベルティングの発声に必要な筋肉が一向に鍛えられないので、

 

無理なく地声の音域を伸ばしているつもりでも、

 

喉の消耗はかなり激しいです。

 

 

 

イメージとしては、片足を思いっきり

 

地面に足をガガガガーっとこすり付けながら、スケボーしてる感じですね。

 

 

当然地面に擦っている方のシューズは

 

だんだんとボロボロになっていきますよね。

 

 

 

もちろん、そこまで明らかに早く喉は消耗しませんが、

 

10年も経てば、だいぶ声が出しにくくなってるはずです。

 

 

 

声の張りはなくなり、声量も出しづらくなり、

 

音域も少しずつ下がってきます。

 

 

 

こんな負のスパイラルに巻き込まれるくらいなら、

 

やっぱりむやみに地声での歌い込みはしない方が賢明かなと思います。

 

 

③ 裏声アプローチタイプ

 

裏声アプローチタイプは、文字通り

 

裏声からベルティングを作ろうとする方法です。

 

 

 

たとえば、

 

 

裏声とエッジボイスを同時にだそうとして、

 

キンキンした気持ち悪い裏声になってしまう人もいますし、

 

 

裏声を胸に響かせても、強い裏声で終わってしまう人もいます。

 

 

 

裏声で喉を開いて、オペラみたいな太い裏声になってしまう人もいれば、

 

裏声を鼻に響かせて、ペラペラした鼻にかかった裏声になってしまう人もいるのです。

 

 

 

こんなふうに、

 

裏声を強くしていけば、いつかそれが地声っぽくなる

 

と信じてトレーニングしている人はたくさんいます。

 

 

 

ですが、この手法でベルティングを習得するのは

 

かなり難しいです。

 

 

 

事実、裏声アプローチでベルティングを目指している人のほとんどが、

 

地声感が出なくて、2年3年…と悩み続けてます。

 

 

 

そして、何ができない原因が分からないまま、

 

ボイトレを諦めてしまうのです。

 

 

 

そもそもの話、この手法は 喉の構造上

 

ベルティングを習得するには無理があります。

 

 

 

僕らが求めている地声感は、

 

地声を出しているときにしか

 

動かすことができない筋肉、内筋(ないきん)で作られているんですよ。

 

 

 

逆に、裏声アプローチで

 

裏声に閉鎖感を加えていくときに働かせる地声の筋肉は

 

“外筋”と呼ばれていて、地声感を出せる内筋とはまったく違う地声の筋肉です。

 

 

 

裏声アプローチで使う地声の筋肉は、あくまでも

 

声の息漏れを減らしたり

 

裏声に張りを与えたりする役割を果たしていて、

 

地声感を作り出す役割はできないのです。

 

 

 

だから、どんなに裏声からアプローチし続けても

 

地声感のある高音を出せるようにならない人が多いのは当然なのです。

 

 

 

逆にベルティングの習得パターンにのっかって

 

適切に地声からアプローチしていく人たちは、

 

 

みんなあっさりとベルティングを習得していきます。

 

 

 

たとえば、

 

昨日新しく来てくれた生徒さんも

 

裏声アプローチを試しても

 

なかなか力強い高音が出せなくて悩んでたうちの一人でした。

 

 

 

それこそ、

 

裏声を鼻に響かせたり

 

裏声で喉を開いたり、

 

 

 

いろんな裏声からのアプローチをあれこれ試したみたいですけど、

 

2年経っても3年経っても、一向に高音が強くなることはなかったみたいです。

 

 

 

しかも、彼の友達も

 

同じように裏声のアプローチをしても地声感がでなくて悩んでいると

 

言ってました。

 

 

 

こんなふうに裏声からのアプローチで撃沈してく人たちは

 

たくさんいるのです。

 

 

 

こういう現状をみてると、せっかく努力できるポテンシャルがある人の

 

努力が報われないのはもったいないな、、と思ってしまいますね。

 

 

 

だって、2年も3年もコツコツトレーニングできる

 

能力があれば、ベルティングは余裕で習得できますからね。

 

 

 

それなのに、こういう人たちがずっと苦しんでいるのは

 

この業界の指導のあり方に問題があるからだ

 

と、どうしても僕は思ってしまいます。

 

 

 

・ミックスを強くすれば地声感のある高音になる

 

・地声をコツコツ伸ばすしか方法はない

 

・裏声を鍛え続ければ、地声っぽい声になる

 

 

 

本音を言えば、

 

こんなデマ情報が当たり前のように出回ってるんですよ。

 

 

これ、おかしいですよ。どう考えてもおかしいです。

 

 

 

こんなの情報のせいで、努力している人が報われないのは

 

正直僕は納得がいきません。

 

 

 

ちゃんとベルティングの習得パターンを学んで、

 

適切に地声の音域を伸ばす訓練をすれば、

 

誰でもパワフルな高音で歌えるんですから。

 

 

 

開いた口が塞がらないほどの声量も出せるし、

 

太い高音でずっしりとした重みのある声も出せます。

 

 

 

だからこそぜひ正しいベルティングの訓練を学んで

 

素晴らしいパワフルな高音で歌えるようになってもらえたら嬉しいです。

 

 

【ベルティング専門スクール】

 

 

Belting Master Academy