地声で高音を出す方法|ベルティングボイスとは?【トレーニング音源付き】
こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
ちょうど半年前くらいの話だったかと思うんですけど、
僕の生徒さんに、高音発声でかなり悩んでいる方がいたんですね。
大まかには、以下のような悩みを抱えてました。
・高音が裏声っぽくて弱々しい
・高音がキンキンして細い
確かに、彼の声を聞いてみると、高音になると極端に声が裏声っぽくなって
弱々しくなっているように聞こえました。
そこで、僕は彼に“ベルティングボイス”を指導したんです。
ベルティングは
あまり聴き馴染みない言葉だと思うんですけど、簡単に言えば
地声のまま引っ張って高音を出す技術。
ただそれだけです。笑
本当にシンプルですよね。
ちょっとイメージ湧かないと思うので、
ミックスボイスとベルティングボイス。両方実演してみたので、よかったら聞いてみてください。
【参考音源:ミックスボイス】
※ 単体で聞くとおかしく聞こえます笑
【参考音源:ベルティングボイス】
※ 単体で聞くとおかしな声に聞こえます笑
…どうですか?
ミックスが高音で”裏声”に繋がっているのに対して、
ベルティングはD5(hiD)付近に差しかかっても、地声の延長で引っ張っている聞こえ方です。
極端な話、裏声の最高音までガッツリと地声で引っ張るイメージでして、
今回のように、張り上げ紙一重に聞こえる発声もベルティングなら実現できます。
実際、このベルティングを指導して、
彼の現状の歌声はこんな感じになりました。
【参考音源:HOT LIMIT】
もちろん、まだ発展途上です。感覚的には6割くらい。
このままやっていくだけでさらに地声感が出てきます。
ですが、元々裏声チックな発声で悩んでいた彼からしたら、相当に地声らしい声になってきました。
実際、彼に呼ばれてライブにも行ってきたのですが、
以前みたいに楽器に声が埋もれることもなくなって、壁にヒビが入るんじゃないかと思うほどの声
量で教えた僕が一番驚きました笑
彼はプロ志望なのですが、
最近は、ポツポツと公開オーディションにも合格し始めたようで、
着実に設定した目標に近づいている感じが、素晴らしいですね^^
…ということで
もうなんとなく理解していただけたと思うんですが、
ベルティングを正しく習得すると、裏声の最高音まで
地声の延長のように引っ張って発声できるようになります。
地声と裏声を”繋ぐ”という概念すらないです。
もちろん、ミックスにはミックスの良さがあるわけで、僕も大好きなスキルなのですが、
高音域の裏声っぽさや声の細さに悩んでいる方には、
ベルティングはかなりオススメできるスキルなので、
今回はベルティング入門編ということで、トレーニング方法を解説してみました。
やみくもに練習すると一発で喉が故障するのがベルティングの怖さですから、
ぜひ、今回の入門編で安全にトレーニングを始めてみてくださいね。
ベルティング入門講座
→
https://sbm-regular.com/chest/
では、また明日の夜ラインしますね。^^
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
——
補足
——
今回お話した生徒さんは、西川貴教さんを目標にしているのですが、
そんなふうに、もし目標としているアーティストや、声があったら
ぜひぜひ教えていただきたいと思ってます。
もらったお声に対応するようなラインも届けられると思いますし、
公式ラインを皆でより良いものにしていきたいと思っていますので、
よろしくお願いします。^^
―――――――――――――
サービス&SNS
―――――――――――――
・レッスン詳細
対面レッスン、スカイプを用いてのオンラインレッスンを承っております。
料金・予約状況等は、下記からご覧ください。
https://mixedvoice-mastering.com/studio/
・自由な喉 HP
https://mixedvoice-mastering.com/
・ボイトレ日記
・公式Youtubeチャンネル
・公式Twitter