【僕がベルティングを習得するまで】

 

 

こんばんは、たいとです。

 

 

昨日は、地声で高音を出す方法

 

というテーマでお話したんですけど、ありがたいことに

 

めちゃくちゃ反響もらいました。

 

 

やっぱり、みんな地声で高音出したいんだなー

 

と改めて分かったので、

 

 

今回はそんなベルティングを

 

僕がどんなふうに習得してきたのか。

 

 

わかりやすいようにストーリー形式でお話したいと思います。

 

 

素直な気持ちで、一気に書きたいので

 

口語体で許してください。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

僕はボイトレを本格的に始めた当初から、色々なスクールに



通ってきた。

 

 

現役のプロ歌手が教えてくれるスクール。

 

最新の設備が揃った、大手の有名スクール。

 

 

様々なスクールに通った。

 

 

だいたいどこのスクールでも

 

最初に15分くらい軽く発声練習をして、残りの時間は実際に歌う練習をする。

 

 

「お腹から声を出して」

 

「鼻に響かせて」

 

 

どこかの本で読んだことをそのまま教えられている気がしてたまらなかった。

 

 

だが、せっかく月に2万払って教えてもらっているのだ。

 

一生懸命ミックスボイスの練習に集中することにした。

 

 

 

もちろん最初は、「こんな練習で上手くいくわけない」と思っていた。

 

 

 

だが、寝る間も惜しんでボイトレしたからなのか、

 

小さな声では、地声と裏声が繋がるようになってきた。

 

 

 

あれだけ、繋がらなかった地声と裏声が繋がってる…

 

めちゃくちゃ嬉しかった。

 

 

 

「きっとこのまま、弱いミックスボイスを力強くしていけばいいんだ」

 

 

そう確信した。

 

 

その日からは、毎日毎日ミックスボイスを強めていった。

 

 

 

喉を下げながら、お腹を押したり、

 

裏声にエッジボイス(ガラガラ声)を混ぜたり、

 

とにかく鼻に響かせてみたり、

 

 

 

ありとあらゆることをやって

 

ミックスを地声っぽくしようとしていた。

 

 

きっともうすぐ地声感のある高音が手に入ると信じて。

 

 

 

そんなある日のこと。

 

いつもと同じように、大学のアカペラサークルの練習に

 

行って合同練習をしていた。

 

 

その時に、メンバーの1人からこんなことを言われたのだ。

 

 

「お前、裏声で歌ってない?もっと声張れよ。」

 

 

一瞬、頭が真っ白になった。

 

 

その言葉の意味が理解できなかったのだ。

 

 

確かに、まだ地声のようには聞こえないかもしれない。

 

でも、確実に裏声よりは強い声になっていると思っていたからだ。

 

 

僕のミックスは力強い声に育ってきている。そう信じていたからだ。

 

 

 

だから僕はとっさに

 

「いや、地声で張ってるよ」と

 

言い返したが、

 

 

彼も

 

「いやいや、裏声を強く出してるようにしか聞こえないわw」

 

と言い返してきた。

 

 

 

僕は最高に苛立っていた。しかしそこまで言うなら…

 

と、恐る恐る自分の声を録音して聞いてみたのだ。

 

 

 

僕は、自分の耳を疑った。

 

 

 

そこには、

 

ただの裏声に毛が生えたような、キンキンした気持ち悪い

 

声があったのだ。

 

 

それはもう絶望的だった。

 

 

こんな声、歌で使えるわけがない。

 

こんな声、人前で聞かせられるわけがない。

 

 

 

一生懸命に、ミックスボイスを育ててきた時間はなんだったのか。

 

レッスンの月謝のために、罵声を浴びせられながら手の皮がめくれるほど皿を洗ってきた時間はな

 

んだったのか。

 

 

 

今までの努力、全てが水の泡になったのだ。

 

 

 

僕の元には、歌に使えない気持ち悪い高音と

 

出しにくくなった裏声が残った。

 

 

結局、せっせと通っていた大手のスクールも辞めた。

 

 

ハッキリ言ってこの時はボイトレを

 

やめてしまおうかと思った。

 

 

ただ、僕はどうしても諦められなかった。

 

 

 

歌がなくなったら、いったい自分に何ができると言うのか。

 

どこに自信を持って生きればいいのか。

 

 

 

これでダメだったら、本当にもう最後にしよう。。

 

そんな藁にもすがる気持ちで、スクールを探し続けていた。

 

 

 

そんな時にあるトレーナーらしき人

 

のボイトレツイートが目に飛び込んできた。

 

 

 

そこには、今まで僕がどんなに調べてもたどり着くことのできなかった

 

情報が溢れていた。

 

 

 

気がついたら、投稿されているツイート、ホームページの記事、

 

全ての情報を過去のアーカイブから

 

貪るようにして読み漁っている自分がいた。

 

 

 

そして直感的に、

 

この人なら僕の声を変えてくれるかもしれない。。

 

そんなふうに思えたのだ。

 

 

そして、レッスン当日。

 

高鳴る胸を抑えながら、レッスン場へと向かった。

 

最寄駅に着いて5分くらい経った頃だったと思う。

 

 

背が高くて

 

オーラのある男性が傘をさしながらこちらに向かって歩いてくる。

 

 

 

「たいとくんかな?はじめまして」

 

 

その挨拶の声は、今までの人生で聞いたどんな声よりも

 

深みがあり、響きのあるずっしりとした声だった。

 

 

あまりの凄みに、体全身が震えた。

 

 

 

そして、

 

僕の悩みを聞いた彼は、僕にこう言い放ったのだ。

 

 

 

「ミックスって、地声と裏声を繋ぐためのテクニックだからね。

 

そもそも地声感を出せるテクニックじゃないんだよ。」

 

 

衝撃だった。

 

 

今まで、僕はミックスボイスを強めていけば

 

地声みたいな高音を出せると信じていたからだ。

 

 

 

でもそれは間違いだった。

 

 

ミックスボイスは、地声と裏声が繋がるテクニック。

 

ベルティングボイスは、地声のまま高音を出すテクニック。

 

 

 

ミックスに地声感のある高音を求めるのは、

 

うどん屋に行って、ラーメンを出せ。と恐喝するくらい

 

お門違いだったのだ。

 

 

どちらがいい悪いではない。

 

 

そもそも目的が違うのだ。

 

 

僕が一番に求めていたのは、地声感のある高音。

 

 

だからベルティングボイスを優先して練習すべきだったのだ。

 

 

 

そこからは、先生に言われた通りに、

 

 

ベルティングで高音を出すためのトレーニングに取り組んでいった。

 

毎日毎日、必死に言われたことだけをやっていた。

 

 

 

そこからはあっという間だったように思う。

 

 

C4 → E4 → G4 → B4 → E5…

 

 

 

地声の音域がそのまま伸びていく。

 

地声と裏声が繋がるという感覚すらない。

 

 

地声で出せる音域がどこまでも伸びていく。そんな不思議な感覚だった。

 

 

嬉しかった。

 

 

 

この体感を忘れないように、

 

講義中も、黒板を見ながらノートを取るふりして

 

小さな声を出し続けた。

 

 

大学の講義なんて頭に入らなかった。

 

駅のホームの人目なんて気にならなかった。

 

 

 

朝ベットから出て、夜ベットに入るまで、

 

 

駅のホーム、電車の中、大学の講義中、サークルでの練習、バイト帰りの道…

 

 

いつでもどこでも、声を出し続けた。

 

 

やっと手に入れた感覚を喉に擦り込み続けた。

 

 

 

その結果、僕は

 

裏声の最高音まで地声のまま突き抜けるような高音を出せるようになったのだ。

 

——————————-

 

 

多くの人が一生懸命にミックスボイスを地声っぽくしたり、

 

歌に使える声にしようと頑張って、地声感が出なくて苦しんでいます。

 

 

 

そんな状況は本当によくない。もったいない。

 

 

やっぱり、今まで数え切れないほどベルティングを教えてきて分かったのですが、

 

ベルティングの力は偉大です。

 

 

 

昨日のLINEでは、独裁者ヒトラーがベルティング発声で

 

感情的に演説した話をしましたが、

 

 

 

そのことを知れば、 地声 ✖️ 高音という組み合わせが

 

どれだけ

 

人の心を揺さぶってしまうかわかるはずです。

 

 

 

だって、

 

人殺しの「ひ」の字もなかったような善良な市民たちが

 

独裁者ヒトラーの「声ひとつ」で大量殺人鬼に生まれ変わったわけですよ。

 

 

 

もう一度言いますけど、

 

声一つで人を殺せるんです。

 

 

 

それくらい、良くも悪くも人の心を動かしてしまう力がベルティングにはあります。

 

もちろんその力を悪用して、人を不幸にする人間もいますよ。

 

 

 

胡散くさい宗教団体でも使われるテクニックだし、

 

それで騙されちゃう人、確かにたくさんいますよ。

 

 

でもあなたはそんなことしないと信じています。

 

 

 

玉置浩二さん

 

ミスチルの桜井さん

 

髭男の藤原さん

 

ミセスの大森さん

 

X JAPAN のToshlさん

 

…etc

 

 

数えきれないほどのアーティストがベルティングを使うのは、

 

何より、”人を幸せにするため”です。

 

 

 

そのために彼らは

 

戦略的に、楽曲の中にベルティングをそっと忍ばせるのです。

 

 

 

そんな影響力の武器「ベルティングボイス」を

 

早いうちから習得して、

 

 

たくさんの人の心を鷲掴みにする実力派シンガーになってくれたら

 

嬉しいなと思っています。

 

 

 

明日は、“ベルティングボイスを習得するための

 

3つのステップ”を解説します。

 

 

 

楽しみにしていてくださいね。

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

 

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