歌わずして「歌が上手い」と言われる人たち
こんばんは、ボイストレーナーの金子です。
僕は声質を魅力的にすると、人を魅了できる歌声を手に入れられる ということを一貫してお話し
てます。
事実、声を魅力的に変えた生徒たちはみんな揃いも揃って、周囲から受ける評価が抜群に高いのです。
たとえば、僕の生徒には歌わないのに「歌がうまい」と褒めちぎられるやばい人がいます。w
彼はメジャーデビューしているプロのアーティストなのですが、「あーーーー」と、マイクテストをしただけで、「うわ!上手!」と言われてます。
「あーーーーー」って声を真っ直ぐ伸ばしただけで、歌が上手いと評価されるって、もはやチートじゃないですか?
まあ、それほど人間って人の歌声を「声」で判断しているってことなんですよね。
だからその声をピカピカに磨いてしまえば、どんな曲をどんな歌い方で歌おうと、多くの人に歌声
を高く評価される人生を歩み続けられるでしょう。
ただその一方で、失礼ながら声を磨いていない方たちというのは、どんなに歌唱力が上がっても全く評価されないことがほとんどです。
たとえば僕の知り合いに、歌唱力は余裕でプロレベルなのに、驚くほど歌声を酷評されている人がいます。
低音、高音、声量、ピッチ感(音程)、どこをとってもトップレベルなのに、「ただ高音でてるだけじゃね?」と言われたりすることもしばしば。
これはなぜか?
何度もお話ししている通りで、彼の声に魅力がないからです。
もちろんこんな話をすると、「いやいや、声なんて好みの問題もあるじゃん」と思うかもしれません。
確かにその通りです。
人の好みはそれぞれなので、ある人は美しいと思う声が、またある人にとっての汚い声かもしれません。
でもそれでいいんですよ。
“誰か”に刺さる(好かれる)声質であることが大事なんです。
問題は誰にも刺さらない声質で歌っている人がほとんどだということです。
平井堅さんが好きな人に刺さりそうな
柔らかく美しい声でもない。
西川貴教さんが好きな人に刺さりそうな
ロックが似合う太い声でもない。
ワンオク Takaさんが好きな人に刺さりそうな
洋楽チックな粒立っている声でもない。
K-pop好きに刺さりそうな、イケボ系でもない。
どこにも分類されない声で歌っている人たちがほとんどなのです。
これ、つまり誰からも好かれないってことです。
だから
「声は好みだから個性だよね〜」
と片付けられる問題ではないのです。
女優でいえば、誰もが可愛いと思う今田美桜ではなくても
一定の層からは可愛いと思われるちょっと個性派の美人女優である必要があるわけです。
これが芸人のゆりあんレトリバーだとダメなのです。
これを個性と呼ぶのはただの逃げです。
確かに人の好みはそれぞれですから、ゆりあんが好きな男もいるでしょう。
でもその割合が少なすぎて、お話にならないのです。
プロのシンガーとしてやっていくつもりならなおさらです。
一定数のどこかのファンを取ってくる必要があるので、
どこかしらのジャンルでは魅力的な声と分類されるようになること。
これが大切なのです。
「声質は個性だから受け入れろ」なんていう風潮は、無責任もいいところです。
そんな風潮早くなくなればいいと思ってます。
話がそれましたね。
魅力的な声は、それだけでファンを作れるほどの威力を持ってます。
ぜひ声を徹底的に磨き、本当の意味で魅力的な歌声を手に入れましょう!
講座は明日の夜21時に募集を開始します。
楽しみにしていてくださいね。
それではありがとうございました。