吸ったら1オクターブ音域が伸びた話【生徒さんの音源から学ぶ】
こんばんは、ボイストレーナーの金子太登です。
今日一緒にレッスンしていた僕の生徒さんなんですが、
かなりいい感じに声が出るようになってきました。
音声もらったので、よかったら是非。
【参考音源】
この方、西川貴教さんが大好きなのですが、
最初は地声の音域がかなり狭くて苦労していたんですよね。
3年くらい独学でやってたそうなんですけど、
音域が狭くて、さらになかなか高音を強く太く出せるようにはならなくて、ずっと辛かったと。
ただ、彼の発声をみたときにすぐ感じたのが、太さや力強さ云々の前に
まず裏声の最高音が低かったですね。これはちょっと問題です。
というのも、裏声の最高音をしっかりと上げることができれば、
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高い声を出すための裏声系の筋肉に強い負荷をかけてしっかりと鍛えられるようになるので、
効率よく高音を開発していけるんですよ。
ちまちまと、10キロのバーベルを持ち上げるよりも、できるなら100キロでトレーニングした方が筋肉が鍛えられるのと同じです。
(筋トレに詳しくないので、たとえが適切かは分かりません)
そんなわけで、彼に裏声の音域をガツンと伸ばすトレーニングを指導したところ、
3日足らずで、ガツンと1オクターブくらい裏声の最高音域が伸びて、
そこから3〜4ヶ月くらいでミックスボイスの質も一気に高まっていきました。
ということで、前置きが長くなっちゃったのですが、
彼に指導した裏声の最高音を伸ばすトレーニングをそのまま音声でお伝えします。
下記の音声をご視聴ください。
【息を吸って裏声を出す方法】
※1(言い訳)異常に調子が悪いので、(同じ内容で)音源差し替えるかもしれません。笑
ご迷惑をおかけします。
※2 お食事中はお気をつけください。
【②補足:喉の調子普通Ver】
最終的に目指す音色はこちらを参考にしていただければと思います。
ここで注意なのが、あくまでもこの声は歌に使える声ではないので、トレーニングとして使ってください。
10キロのバーベルしか持てない筋力の人が、チートを使って100キロのバーベルを持てるようになったことに意味があるのです。
だからこそ、このトレーニングを継続していけば地声(ミックスボイス)の最高音も上がりますし、
最高音が上がれば、余裕が出るので力強さや太さも出しやすくなるというわけです。
実際、彼はバンドを組んでいて、ライブに呼ばれたのでお邪魔してきましたが、
汗をかきながら、スタンドマイクを持って魂の限り
魅力的な歌声を届けている彼が印象的でした。
今までの彼からは考えられない、パワフルで地声にしか聞こえない高音を
武器に、はちきれんばかりの観客の声援を浴びている彼の姿は
あまりに眩しかったです。
女性からも男性からも、憧れの眼差しを向けられ、SNSに動画をアップすれば称賛のコメントが
次々と送られてくるようになった彼ですが、
そんな彼の姿をトレーナーとしてこの目でみていて、
やはり理想通りに歌えることは素晴らしい。
改めて、そう思った出来事でしたね。
長くなってしまいましたが、これからも一緒に理想通りに歌えるように
トレーニングしていきましょう!
今回は以上です。